穏やかな時がながれる平屋の空間|BREATH

穏やかな時がながれる平屋の空間|BREATHの写真0
穏やかな時がながれる平屋の空間|BREATHの写真1
穏やかな時がながれる平屋の空間|BREATHの写真2
穏やかな時がながれる平屋の空間|BREATHの写真3
穏やかな時がながれる平屋の空間|BREATHの写真4
ジャンル
事務所・店舗・医院等を併設する住宅
予算
3000万円台
延床面積
~150平米
エリア
三重県

▪️ 穏やかな時がながれる平屋の空間|中庭と水盤のある家 - BREATH

水盤に反射された光りの「ゆらぎ」が、
土壁や古材の大きな梁にあたってうごめいきます。

古材はこの大屋根を支えています。
中庭と対比したゆっくりと動く光りの効果を演出させる場所です。

L 字型に開かれた魅力的な開口
夕暮れ時のほんの少しの間、内と外の明るさが同じになる瞬間があります。

木製ガラス扉を全て開ける事で、内と外との境界はなくなり、
中庭と一体化する時がもっとも魅力的です。

平屋型 BREATH、この余裕のスペースが開放感を演出できます。

土間は暖かみのある珪藻土の三和土仕上げで、
中庭の土間の仕上げはごく普通のグリ石を敷き詰めただけ石畳です。

BREATHとは呼吸の意味、
開放感を演出することでこの家は大きく呼吸...します。

ある日、一通のメールが送られてきました。それはホームページを見て共感し、自宅兼美容室の既存建物に、中庭を中心とした“余裕”の部分の設計をお願いしたい、というもの。三重県桑名市、閑静なニュータウンの突き当たり角地という世界観をつくりやすい環境を見てすぐに中庭と水盤のある間取りがまず思いうかび、その最初のイメージのまま建つ事になりました。
「BREATHとは、息、呼吸です...」と、オーナーさんの言葉でした。


▪️自然の素材を使い五感で感じる家づくり
自宅兼美容室の隣地70坪に、水盤、中庭をもうけ、その中庭に沿って回廊のように和室、ポーチ、ホールを平屋で増築し、エントランスへとつづく待ち合いスペースをつくるという間取りは、この土地を見てすぐに浮かんできました。
テーマは、大木、巨石、古材、水盤、平屋、中庭のなど、五感を活かした生活のある家づくり。ホール、待ち合いスペース、和室、ポーチなど、中庭のある平屋が既存住宅と駐車場を含めた200坪の敷地の中で調和させ、まとめ、もてなす魅力的な場づくりです。

▪️土壁に水盤がゆらぎを添える
高さ10mの楠木を横目に、大屋根からの雨水を溜めた水盤、そしてポーチへと進むと、土壁に映る水盤のゆらぎを感じながら、大きな木製の扉を開けます。ゆらぎはこれから起こる“変化”への気づきを意味します。
ポーチの大屋根は、木造小学校で使用されていた松の古材を削り出した10mの梁を通し、5mの古材でキャンチレバーを張り出した構造。あえて水盤とポーチのレベルを合わせ、光と影とゆらぎの交錯に心地よい緊張感を感じる空間づくりを心がけました。

▪️内と外の境界がなくなる瞬間
ホールへと進むと、一転、珪藻土の三和土仕上げの土間が、平らなグリ石を敷き詰めた中庭へとつながる解放感のある空間が広がります。中庭には大きな溶岩を配し、風景に変化をもたらせて視線の動きを設計。

ホールと中庭は大きな木製のガラス扉で仕切り、扉の引き込みもすべて壁内におさめて柱の1本も立てない美しい空間に整えました。木製ガラス扉をすべて開け放った夕暮れに、ほんのわずかな夕暮れどきですが、内と外の明るさが同じになり、室内と室外という境界がなくなり一体化する瞬間が訪れます。その時、時間も空間も忘れてしまいそうな何ともいえない時を感じられます。

既存建物と増築した回廊のような平屋部分を中庭が全体の緩衝材となりスペースを取りまとめ、美しい“余裕”をつくりだしました。ここにはいつもゆっくりとした時が流れていきます。

(無料)希望予算で家づくりをしてくれる建築家を探してみませんか?

この情報をシェアする

こちらを設計された建築家

水谷嘉信

中庭のある家づくり|水谷嘉信建築設計事務所

電話番号
06-6308-0524
ホームページ
https://www.court-yard.com/
事務所住所
〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島1-9-16、新大阪ストロングビル801
性別
男性
生年月日
//

水谷嘉信さんの他の作品