オープンキッチンとは
ダイニングやリビングダイニングとひとつながりのスペースに置くキッチンで、壁といった物理的な区切りのない物を「オープンキッチン」と呼びます。家事の効率化や、家族で過ごす時間を増やしたいといったニーズから、このオープンキッチンが一般的なものとなってきた歴史があります。
これまでのお料理は大変だった…
古風な日本家屋を思い出してください。キッチン(台所)と、家族が食事をする茶の間には壁やふすま、時には長い廊下があり、できた料理を配膳するにも苦労がありました。お料理だけでも大変ですが、個別に盛り付けた食器の上げ下げにも時間がかかったのです。更にお料理は奥様一人で誰も手伝わず―こういったことも多かったはずです。
お料理の間、子どもの様子も見えないこのような間取りの抱える問題をクリアするために、お母さんたちは子どもを背中に背負い、毎日コツコツとお料理をしてきました。
家事の効率化と子どもの様子を見守るために必要なオープンキッチン
ご夫婦共働き世帯も多い今、主婦の担う役割は大きくなっています。仕事から家に向かう道すがら、食材の買い物をし、自宅に戻ると慌てて料理をし、食事が済むとその後片付けが待っている毎日。この間の1分1秒も無駄にせず、子どもと接していたいと願うのが母親というものです。
この夢を実現するために、リビングダイニング(昔の茶の間)とキッチンとを近接させるようになってきました。テーブルでお絵かきや宿題をする子どもの姿を見ながらお料理ができ、配膳もラクなのですから、これに飛びつかない主婦はいないでしょう。
このダイニングと一体化したキッチン(オープンキッチン)は、1955年に設立された日本住宅公団の設計にも取り入れられ、洋風でモダンな生活様式として憧れの的となりました。
オープンキッチンのデメリットとメリット
ダイニングスペースや、更に広いリビングダイニングと物理的な遮断物がないだけに、お料理のニオイや調理の際に出る油煙が部屋を汚してしまうというデメリットが存在します。これを排除するために、強力な換気扇を設置することが必要です。調理や食器洗いの際に飛び散る水滴の対策として、キッチン周りだけ無垢の床材を避ける方もいらっしゃいます。
お料理や後片付けをしているお母さんの姿を見て、子どもさんが自然に食に興味を抱いたり、お手伝いをしたいという気持ちになったりと、心理的効果が大きいのがオープンキッチンの優れた点です。家事効率のアップだけでなく、家族の一体感を無理なく醸し出せるのが最大のメリットなのです。
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