もと三軒長屋だった場所に、細長い形状の木の家をつくりました
東京都 戸建住宅 ~100平米 1000万円台
場所は都内の木造住宅が密集する閑静な住宅地。道路に2面接している角地で、広さは14坪と小さな敷地です。広さが限られているので建物は敷地を目一杯使い計画しました。敷地の形のように正方形で、部分的に丸みをもった柔らかい建物です。構造は造形に対して自由度の高いコンクリート造を採用しました。敷地が小さいので、建物も大きくはないのですが、そのぶんコンパクトで濃度の濃い空間になりました。廊下からドアを開けて各部屋に入るような閉じたものではなく、ひとつひとつの場所がオープンで家全体がワンルームのように繋がる空間です。繋がりは内部から外部へと続き、屋上まで沢山の気持ちの良い居場所があります。「この部屋は何の部屋で、何をするための場所です」という固定的な暮らし方ではなく、住まい手がライフスタイルに合わせて場所を変化させ、目的に合わせて自由に使っていけるような家になれば良いと思います。
1.屋根イコール屋上です。2階+ロフトの小規模な住宅ですが、高さの違う屋上が3つあります。屋上は屋外のリビングだと思ってます。
2.ローコストです。家全体が建具で閉じることなく繋がっています。ワンルームのような空間なので、間仕切りなどの造作物がない分安く造れます。
3.カスタマイズ可能です。コンクリート打ちっぱなしの内外は、いわば構造体の中に住んでいる未完の状態です。後に好みに合わせて、壁に色を塗ったり、木の床を張ったり自由にアレンジできます。DIY向きと言えます。