くの字の平屋
埼玉県 戸建住宅 ~150平米 3000万円台
『ちいさく建てて、おおきく住まう』
基本計画の段階から日々の暮らしを丁寧に分解し、生活に必要な大きさや機能を割り出して再編集することで、
必要十分な大きさのこぢんまりとした住まいとしました。
建物そのものを小さくすることは、屋外環境の大きな変化を適度にさえぎることができ、
暖房や冷房にかかるエネルギーも小さく抑えることができます。
更に建物を縦に積み重ねると限られた敷地の中に豊かな空地を生み出し、
太陽や風、光の恵み、暮らし向きにあった眺望などを上手く取り入れることが可能になります。
建物を小さく建てると生活動線は小さく収まり、敷地の余白に生まれた豊かさの中で、暮らし向きはのびのびと、大きく広がります。
夏の高温・猛暑に関する、多くの最高記録が観測されている埼玉県熊谷市において、
「涼しく暮らせる家」は必須条件。
そこで、大げさな機械や複雑な制御技術に頼らず、可能な限りその土地にある自然の力で快適な暮らしを実現するため、
アメダスの気候データや、建物の断熱性能のデータを分析・計算しながら、
日常の暮らしの機能を見直し・再編集。性能とコストのバランスを保ち、地球にも家計にも優しい住まいを目指しました。