パティオのある家

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ジャンル
戸建住宅
予算
5000万円台
延床面積
151平米~
エリア
東京都

パティオのある家(バルセロナの下町にあるような空に向かって開く住宅)

【設計についてのご要望】
設計開始時には、以下のようなご要望をいただきました。
1.3階建ての家にしたい。
2.2世帯住宅。(ご夫婦+お子さん二人+お母様)
3.1階はカフェかレストランとして賃貸したい。
4.開放的な空間にしたい。吹抜けがほしい。造り付の大きなダイニングテーブル。
5.家族全員で使う勉強コーナーがほしい。
6.本棚は出来るだけたくさん。
7.デザインは、バルセロナの下町にあるような...外壁はオレンジ色で。
8.アーチを取り入れて、、、、その他もろもろもろ。

【設計メモ】
『バルセロナの下町・オレンジ色の外壁』

このご要望には、ちょっとびっくりしつつ、燃えました。私もバルセロナに旅行したことがありますが、それでも、想像力を思い切りめぐらせました。東京にあるバルセロナの家、下町の雰囲気とのバランス、etc.

また、『オレンジ色の外壁』というのは、実は難しい色なのです。オレンジがあざやか過ぎては派手すぎますし、彩度を押さえようとすれば、茶色になってしまいます。何度もカラーサンプルを作っては、お客様ともよくよくサンプルを眺めた上で具体的なオレンジ色を決定しました。最終的には、ベージュとのツートーン、深緑色のアイアン手摺をあしらって、バランスをとりました。

色と同時に、外壁の素材は左官仕上げにして、手作りの痕跡が残るようにしています。古びるほどに、いい味が出ることを期待しています。
『3階建てではなく、4階建てに。』

当初は3階にまとめた案と、パティオのある4階建ての案をご提示。当時、幼稚園生のご長男の意見が通って、4階案に決定です。パティオをはさんで、南側にお母様の居室を配し、北側に吹き抜けのあるダイニングキッチンとしました。
『パティオのレイアウトで実現できたことは。』

1.すべての居室に十分な採光と通風、思いっきりの開放感。
2.周りの視線の気にならないプライバシー。
3.お母様と若いご家族との間の、適度な距離感。
4.家の中心として、家族の集う広場としてのパティオ。
『デザインの方針:生活感の魅力』

「かっこいいデザイン」というのはちょっと横におきました。つまり、ご家族の楽しい雰囲気がそのまま生きるように、また、乾してある洗濯ものがなびくのが似合うような、あふれる生活感が魅力的な下町住宅をデザインしました。バルセロナの下町っぽいって、感じていただけますか?
『階段が2か所という回遊性』

この家には、室内側とパティオ側の両方に階段があります。ですから、ぐるぐる回れるわけですが、これは単に便利ということだけではなくて、実体験としての空間の連続性ということになります。ぐるぐる回りながら、シーンが立体的に変わりますから、それだけで楽しくなって、子どもたちは毎日が運動会です。 また、パティオとつづきの大テーブルのあるキッチンでは、毎週のようにホームパーティーだそうです。

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こちらを設計された建築家

川嶋玄

川嶋玄建築事務所

電話番号
03-3816-4544
事務所住所
〒113-0023 東京都文京区向丘2-13-18
性別
男性
生年月日
1958/01/01

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