矩のつらなり
山口県 戸建住宅
都市生活者である施主がリタイア後に自給度の高い田園生活を始める為の家。
斜面段々畑の上にて敷地を囲む360°の緑の展望を楽しめる事、厳しい寒暖を最小限にする工夫、十分な太陽光発電が望まれた。
敷地にて最大限風景を享受する配置と平面とし、夏の日射を遮り屋外作業空間となる深い庇をふわりと廻し、二階、デッキ、太陽光パネル屋根の各層を緩やかにずらし重ね、段々畑にとけ込むようにした。
一階天井は傘状垂木が360°に広がり、そこに二階をもぐらせ一階の気積を抑えながら二階外壁面を減らし空調負荷を抑えている。デッキ下に廻る灌漑用ホースは夏に井戸水で一階屋根と二階外周をクールダウンする。