木材って種類多すぎじゃない?DIYに向いている木材まとめ

まずは、原木の名前と特徴を知ろう

大きめのホームセンターに行くと、かなり木材の種類が豊富で迷いますよね。そんな時に原木の特徴を把握していると多くの木材の中から、自分の用途にあった木材を選びやすくなります。

今回は、一般的なホームセンターに売っていないかもしれない種類の木も含めてまとめてみました。地域によって置いてある木材が違うかもしれませんし、今後DIYがさらに広がっていくと、今は置いてない材木の需要も増えるかもしれないからです。

参考にさせて頂いたサイト:かねたやルームデコ

21種類の原木の特徴と一般的な用途

「ヒノキ」

キメ細かく弾力性にも優れ、耐久性も強いようです。その上腐朽しにくいので、DIYして長く愛用していきたいインテリアなどには最適かもしれないですね。和風旅館などにも置かれているヒノキ風呂、一度は入ったことがある方も多いと思いますが、あのヒノキならではの香りが、疲れた体と心を癒してくれますよね。

 

一般的に、家具や風呂桶などに使われています。

「ヒバ」

ヒバは湿気や水に強く、菌に対する耐性もあります。建築の土台を作るのに適しているようです。

 

一般的に建材、まな板など

「クリ」

あまりホームセンターでは目にしないかもしれませんが、耐久性や耐水性があり、虫害にも強いと言われています。硬く割れやすい材質です。

 

一般的に、家具に使われています。

「スギ」

木肌が美しく整っています。材質が柔らかいので加工しやすいですが、割れやすいようです。スギも独特の香りがあります。花粉症の私は、ちょっと鼻がヒクヒクなりそうですが、本来木材から花粉が飛ぶわけではないし、仮に花粉が着いていても加工の過程でほとんど落とされるみたいなので(ホームセンターのスタッフさん談)気しなくて良さそうです。

 

一般的に、*建築材料(建材)に使われています。

「ケヤキ」

木目の美しさの中にダイナミックな要素があり、強靭で耐久性が強いです。材質は硬く栗が多いことから、高度な加工技術が必要とされるようです。

 

一般的に、大黒柱などの構造材や和家具、和食器に使われています。

「パイン(松)」

きめ細かい材質で、硬さは中程度です。私が行ったホームセンターにはけっこういろんなサイズが置かれていて、需要が多いのだなと思いました。確かにDIY家具を作るときに使い勝手が良さそうだなという印象でした。

 

一般的には家具、建築材料(建材)に使われています。

「スプルース」

パイン材と同じく、きめ細かい材質で、堅さは中程度です。

 

一般的には、*建具材などに使われています。

「ローズウッド」

硬く強度があり耐久性にも優れているようです。色合いに光沢があります。木を切ったときにバラのような香りがすることから、ローズウッドと呼ばれるようになったそうです。

 

一般的には、家具や楽器に使われています。

「カリン」

変形や狂いが少なく、耐久性に優れています。重厚で強度も高いようです。

 

一般的に家具や座卓などに使われています。

「チーク」

硬く、狂いが少ない材質です。また、湿気や虫害にも強く、たくましい材質のようです。

 

一般的に家具などに使われています。

「マホガニー」

重厚で金色の光沢が目を惹きます。狂いが少ない材質のようです。カラーを表す言葉としても使われています。

 

一般的に高価な家具やボート、ヨットなどの内装材に使われています。

「ウォールナット(くるみ)」

反りや曲がりが少なく、耐久性がある材質のようです。

 

一般的に家具などに使われています。

「ナラ(オーク)」

ナラ独特の虎斑(とらふ)と呼ばれる美しい模様があります。

 

一般的に、家具やフローリング材に使われています。

「キリ」

木肌が美しく女性的な柔らかさを持っています。軽く、湿気に強く、昔はからよくタンスなどに使われていました。

 

一般的に、高級な和タンスに使われています。

「ファルカタ」

キメが単一の方向でない為さけにくく、柔らかい材質なので、扱いやすい木材と言われます。キリと特徴が似ているので代用品としても使われます。虫に弱いので、保存薬剤処理を施しているものも多いようです。

 

一般的に家具やタンスに使われています。

「ブナ」

家具の材料としてよく使われている木材の一つのようです。主に、曲木として曲げて使用することが多いようです。

 

一般的にイスなどに使われています。

「アカマツ」

松の木ですが、赤色がかっていることからアカマツと呼ばれます。耐水性が高いことで知られているようです。

 

一般的に*造作材として使われています。

「タモ」

木肌が粗く、加工がしやすいようです。また、境目と年輪が明瞭です。

 

一般的に家具などに使われています。

「サクラ」

キメが細かく、重厚感があります。光沢がある材質です。

 

一般的に、家具などに使われています。

「ラワン」

軽くて柔らかい材質なので、加工に向いています。ただ、湿度に弱くて耐久性に劣るようです。

 

一般的に合板に使われています。

「カバ」

木肌はキメ細かく、上品で重厚な材質です。加工性もいいようです。

 

一般的には、家具などに使われています。

 

建材=建物を建てる時の材料となるモノ。木材やコンクリートなど

建具=建物の開口部に取り付けるモノ。ドアやシャッターなど

造作材=建築内部の仕上げ材・取り付け材の総称。敷居やドア枠など

次に木材の加工種類を3つに分けてみよう

木材の加工種類とは、無垢材、集成材、曲木3種類です。

無垢材ってなあに?

無垢材とは、原木で一枚板を使用しているものです。

 

比較的高価なものが多く、お部屋に置いておくとどっしりとした重厚感や高級感が出るものも多いです。自然本来の優しさや温もりを感じることが出来、DIYを好む人達にもとても人気があります。メリットにもデメリットにもなる特徴としては、自然な要素が多いので、多かれ少なかれ変形したり腐朽したりしていきます。

 

混じりのない一枚板なので、前述した原木の特徴がそのまま出ます。

集成材ってなあに?

集成材とは、いくつかの単体木材を接着剤で再構成して作られる木質材料です。

 

集成材は次の4つに分類されます。

1、合板

単層の板を貼り合わせたモノを総称して合板と呼びます。その中で用途が特に定まっていない合板のことを普通合板と呼びます。

2、天然木化粧合板

普通合板の表面に、ツキ板を貼ったモノです。ツキ板合板、化粧合板、銘木合板、オーバーレイ合板などがコレです。加工がしやすく耐久性のある材料が好んで使われているようです。

3、プリント合板

木目の模様を直接表面に印刷したり、木目の印刷された薄い紙を貼り付けて作る合板です。表面は樹脂加工されています。

4、塩化ビニール化粧板

普通合板の表面に、塩化ビニール樹脂シート貼った合板です。耐水性には優れていますが、耐熱性はなく、直射日光による変形がおこり、傷もつきやすいようです。

 

ちなみにベニヤやコンパネって何?って思ってる方も多いと思います。建築関係者なら別ですが、実際違いがよく分からないですよね。私もそうでしたので調べてみました。この記事がとても分かりやすかったです→建材ダイジェスト

 

曲木ってなあに?

曲木は、木材を蒸煮して軟らかくし、木を曲げてイスなどの家具を作る方法です。ブナ、ナラ、タモなどが曲木に適した材料のようです。

古材って?MDF材って?

古材って?

古材には新しい木材にはない、長い歴史を感じさせる独特の風味があり、DIYで使いたいと思っている人も多いと思います。

では古材というのは、そもそもどんな木材のことを指しているのでしょうか?

調べた結果、材質の定義みたいなものはありませんでしたが、一般社団法人古民家再生協会東京では、

古材とは、昭和25年以前に建てられた建築物に用いられた木材

とされています。

 

古民家を解体した時の木材が古材となります。捨てられるものも多いですが、ホームセンターやネットショップなどで入手することが出来ます。

長い年月をかけて自然乾燥された古材は、耐久性が高く高価な木材です。買う以外の方法もあります。解体現場に行って、直接交渉する方法です。どんなものをどれくらい欲しいのか、交渉時におおよそ決めておく必要があります。

勇気もいるし仕事の邪魔になってしまう可能性もあるので、確実な方法ではないかもしれないですが、運が良ければ捨てられてしまう古材を入手することが出来るようです。

交渉するときは、職人さんたちに人数分のコーヒーやお菓子を持って行ったり、ちょっとした気遣いを忘れずにしましょう。

そのほか、譲ってもらうネットワーク「建材あるもんで」といった画期的なサービスもあります。

 

参考にさせて頂いたサイト:SUMIKA

MDF材って?

反りやねじれが少なく、DIYに比較的使いやすい材質となります。100均などでも小さいサイズでしたら入手することが可能ですし、ホームセンターに行けばさらにサイズが色々選べます。木目がないので、そのまま使うというよりかは、下記のようにデコレーションして使う方が良いと思います。

https://renoverasi.jp/100yen-diy-coaster/

最後にDIYに最適な木材を種類別に考えよう

壁をDIYする場合

「壁面」を木材でDIYする場合、耐久性&耐水性が高く、長期的に変形や曲がりの少ない木材が最適かと思います。

壁面は一度作ってしまうとそうコロコロ変えられるものでもないと思うので、失敗しないように、しっかり考えて決めましょう。原木の名前をあげるなら

スギ

がいいと思います。でもケヤキはすぎに比べるとホームセンターとかで手に入りにくいかもしれません。その他でしたら、古材も味が出ていいですね。

無垢材で壁を作る以外に、合板で壁を作っていく方法などがありますね。

家具をDIYする場合

「家具」を木材でDIYする場合、壁の時同様、耐久性&耐水性が高い方が良いですね。

変形や曲がりの少なさなどは、好みになってくると思います。年月が経つことで時間を感じさせる劣化があった方が良いという人もいれば、出来るだけそのままの姿をキープして欲しいという方もいると思います。

そして重要なのは加工のしやすさですね。個人的にそれらの要素を全て踏まえて原木の名前をあげるなら

タモ、カバ

なんですが、ホームセンターであまり見かけない木材なので、手に入りやすい木材ということで

針葉樹、パイン材

あたりがいいかなと思っています。

キッチン小物をDIYする場合

「キッチン小物」をDIYする場合、水に触れる可能性が高いので、耐水性は外せませんね。そして、怖いのは細菌。耐水性があり、菌に強い

ヒバ

が最も適しているかと思います。まな板などにも使われていますからね。

まとめ

実際思った以上に建材や家具に使われている木材の種類が多様すぎて驚きました。こんなに多くちゃなかなか選べませんよね。特徴を知ってたって選べない。

でも、その中で木肌や木目の好みや色合いの好み、自分が利用しやすいホームセンターやネットショップなどで売っているもの、売られている値段と予算と相談していくと、買うべき木材が見えてくるかもしれません。

この記事が、木材でDIYしたいけど、どれがいいのか迷ってしまっている皆様のお役に立てたら幸いです。

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