西日本エリアにも断熱が必要!「間取り」から逆引きする断熱材の考え方

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近年、エコロジー・エコノミーの観点から家に断熱性能を求められるようになっています。また、自宅で使用するエネルギーをほぼ必要としない「ZEHの家」も魅力的です。

しかしながら、比較的温暖な西日本では「高気密・高断熱の家やZEHの家はオーバースペックなのでは」と考える向きがあるのも事実です。

全国的に断熱材を施すのが一般的になってきたとはいえ、その中でも特に夏の暑さに対抗するための断熱をどうすべきかお考えの方に、いくつかのポイントから解説いたします。暑さへの対処法をお探しの方に役立てていただきたいと思います。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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1.断熱とはそもそも何?

家に施す断熱とは、壁や天井裏に断熱材を施したり、窓をペアガラスないしはトリプルガラスにすることで、家の内から熱が逃げないようにすることです。こうすることで、エアコンなどで温めたり冷やしたりした空気を外部に逃さないようにするのです。

断熱により、空調にかかる電力などを低減できますので、エコロジー・エコノミーの観点から好ましいものとなります。また冬場のヒートショックを防ぐことで、健康に暮らせる工夫として注目されています。

2.エリアにより望ましい断熱は異なる

そもそも家の断熱研究が始まったのは、冬場の寒さ厳しい北海道からでした。このことについては「断熱材の種類って?―代表的な8種の特徴と、大事な1つの見極め点」もご覧ください。

断熱材の種類って?―代表的な8種の特徴と、大事な1つの見極め点
北海道のような寒冷地から、必要性が認知され始めた断熱材。 1953年に定められた「北海道防寒住宅建設促進法」(寒住法)に関連して、寒さ対策を行った家に対しての公庫融資支援がスタートしたとされています。 その後、オイルショックなどの社会環境の

寒さへの対応策として始まった家の断熱化ですが、近年、暖かいエリアでも断熱化が必要なのではないか、という考え方が広がり始めています。

これは、寒さに対する断熱ではなく、夏の暑さへの対処を目指すものです。いわゆる「3.11(東日本大震災)」の原発事故からこちら、建築とエネルギーのことを考え続ける建築家の代表のひとり、竹内昌義氏(株式会社みかんぐみ代表)もこのことを指摘しています。

竹内氏は、太陽光や風、雨といった「自然の恵み」を活用するパッシブデザインを実現するモデルハウス建設に、東北芸術工科大学環境デザイン学科教授の立場で参画しました(図解・山形エコハウス│東北芸術工科大学)。

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竹内氏は、次のように語っています。

関東以西であれば、それは、さほど難しいことではない。日射取得を確実にとり、通風を確保する。そして、壁の断熱材の厚さを増やし、熱が逃げる窓の断熱性能を上げる。まずそこからだ。

(SAMOS次世代スタンダードウィンドウ/竹内昌義の視点×SAMOS│LIXIL)
http://www.lixil.co.jp/lineup/window/samos/media/takeuchi/

近年、いわゆる異常気象により、暖かいエリアが今では「暑いエリア」になり始めています。高齢者が室内で熱中症となり、そのまま亡くなってしまうというニュースも珍しくなくなりました。これを考えると、温暖とされるエリアでは、夏の暑さに対する措置のひとつとして「空気の通り道と屋根(=間取り)と断熱を組み合わせて検討」する必要がある、といわざるを得ません。

3.断熱より先に間取りあり

先に触れたとおり、国が推進しているという状況のみならず、比較的温暖なエリアでも断熱が必要と考えられ始めています。費用の問題でZEHの家を建てられずとも、屋根や壁に断熱材を施すことで夏場でも快適に生活をすることができます。

しかしながら、単に断熱材を使用するだけでは、大きな効果を得ることはできません。家全体を空気がくまなく巡るようにすること、そしてひさしなど日差しを遮るものを最適化することで、夏場の涼しさの“基本性能”を手にすることができるのです。

ご存じの通り、日差し(太陽の角度)は、夏と冬とでは異なります。特に家の南側に面するひさしは、大きな役目を果たします。冬は屋内に太陽光が差し込むように、そして夏は日差しが屋内に入り込まないように、適正な長さを導き出さなければなりません。

空気の通り方や日差しは、家を建てようとするエリア、そして敷地そのものに独特の個性があります。このため、それらを熟知し、適切なアドバイスができる地元の建築家や工務店の知恵が必要です。

4.ロフトと断熱材の関係

近年、家のスペースをフル活用するため人気の高いロフトですが、「屋根に一番近い場所」であるだけに、屋根の断熱が非常に重要です。

太陽光を受け、その熱がダイレクトに屋内に伝わる部分ですので、しっかりと断熱材を施さなければなりません。もちろん、空気が出入りするための工夫も必要です。

では、ロフトを快適にするための断熱材の種類や厚みはどのように考えればよいのでしょうか。

家の性能を示すものとして、相当すき間面積(C値)、熱損失係数(Q値)、外皮平均熱貫流率(UA値=熱の伝えやすさ)がありますが、完全なZEHの家ないしはニアリーZEHの家でもない限り、神経質になる必要はありません。目安程度に捉えます。

また、これらの数値は、家全体で考えるものですので、断熱性能の高いサッシを採用する代わりに屋根の断熱材を減らす、という、いわば“抜け道の存在”も考えられます。このような計算のもとで設計された家は、夏場、ロフト部分が暑く、モノの保存場所や書斎・寝室としての利用が難しいものとなることもあるでしょう。

4-1.ロフトに適した断熱材の種類は?どう比較する?

国土交通省では、断熱材をA1/A2/B/C/D/E/Fの7段階に分け、その熱伝導率を一目でわかる表にして公表しています。

「断熱材の種類の例│国土交通省」


http://www.mlit.go.jp/common/000056525.pdf

もちろん、上位のものが良いに決まってはいますが、その分1平方メートル当たりの単価が高くなるのも事実です。

例としてA2のグラスウール(100ミリメートル厚)で得られる断熱性能をCのロックウールで実現しようとすると、厚み85ミリメートル程度が必要となります。A2区分のグラスウール(100ミリメートル厚)の価格は1平方メートル当たり約600円、C区分のロックウール(85ミリメートル厚)の価格は1平方メートル当たり約1,200円と、ほぼ倍となります。

ご存じのとおり、階数に算入しなくてもよいロフトは最大高さが1.4メートル以下です。断熱材を入れるスペースを圧縮して使いやすいロフトにするには、断熱性能が高い断熱材を選ぶ必要があるでしょう。

特に屋根近くに長時間人がいることを想定したロフトについては、断熱性能をより重要視しなければなりません。屋根部分の断熱材にかける費用を削ってしまえば、夏場に「暑くて寝苦しい場」となり、ことによっては熱中症などの被害を招いてしまいます。

もちろん、屋根材や屋根材に使用される塗料(遮熱/断熱性能を持ったもの)との相性もあります。西日本で夏の涼しさを求めるとき、ないしは快適に過ごせるロフトを検討しているときは、断熱材と併せて屋根材の検討も充分に行う必要があります。

断熱材の種類や屋根・天井との関係については「天井の断熱材には何が最適?―メリットはそれぞれ、でも共通点は1つ」もご参考になさってください。

天井の断熱材には何が最適?―メリットはそれぞれ、でも共通点は1つ
通常、「断熱」と聞くと、家をぐるりと取り囲む壁面に使用する断熱材を思い浮かべてしまいます。 ですが、私たちの生活の頭、つまり天井や屋根を含む、家の上部の断熱もとても大切な事です。 暖かな空気は部屋(家)の上部にたまることはみなさまご存知のこ

なお、遮熱塗料については、2017年11月20日、JIS規格でその日射吸収率の測定方法が定められました(遮熱塗料 新JIS制定、測定横並びで比較可能に│WEB塗料報知)。

遮熱塗料 新JIS制定、測定横並びで比較可能に | WEB塗料報知
最新のニュースを提供する塗料・塗装、コーティング業界の専門紙「塗料報知」のWEB版。「建築リフォーム」、「自動車・自補修塗料」、「遮熱塗料」など各分野の定期特集が充実している。

まとめ

つい近年まで、断熱性能や断熱材といえば「寒い地方のもの」と考えられていました。しかしながら、エコロジー・エコノミーの観点から、比較的温暖なエリアでもZEHの家、ないしはニアリーZEHの家へのニーズも高まっています。

寒冷エリアと温暖エリアとでは、断熱に関する考え方は基本が異なります。前者は「寒さへの対抗策」、後者は「暑さへの対抗策」なのです。

今回は断熱の考え方や断熱材の種類、その価格などについてご説明しましたが、特にご記憶いただきたいのは次の5点です。

1.断熱とは、空調に用いるエネルギーを低減し、ヒートショックを防ぐためにも必要なものとして注目されている

2.近年、温暖なエリアでも断熱への関心が高まっている
3.ロフト人気の高まっている近年、天井の断熱も重要視されている

4.断熱材はその性能から7つに区分されていて、性能が高いものは価格も上がる

5.通風・ひさしなど家を快適にする基本的性能となる「間取り」を検討したうえで、用いる断熱材の種類を考える

 

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