建築家の仕事内容Vol,5 〜山本嘉寛建蓄設計事務所・山本嘉寛氏のケース~


–家づくりはカタログ一括請求から始めよう!–
本文に入る前に、マイホームを考えているあなたに向けて重要なことをお伝えします。
マイホーム作りでまず初めにやらなければいけないこと、それは「住宅メーカー選び」です。
土地探しよりも、資金調達よりも、まず初めに住宅メーカーを探すことが大事。というのも、依頼する住宅メーカーに関して後悔する声が後を絶たないからです。
建てた後に後悔してしまわないように、初めの段階でメーカーの比較を十分に行っていきましょう。
「でも全国各地に無数にある住宅メーカーからどれを選べばいいかわからない」
という問題が出てきますよね。
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建築家と家を建てたいと思った時、建築家はどのような仕事をしてくれるのか気になったことはありませんか?また、建築家と家を建てようと決断された先輩たちはどのようにして建築家と出会い、「この人にお願いしよう」と決断をしたのでしょうか。
ここでは、実際のプロジェクトの出会いのきっかけから設計、竣工までのプロセスなど建築家へのインタビューによりご紹介します。
今回、取り上げる建築家は山本嘉寛建蓄設計事務所代表山本嘉寛さんです。2014年12月に大阪府に竣工した素敵なお宅はどのようにして出来上がったのでしょうか…。
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この記事を読んでくれているあなたに朗報です!
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このページの目次
1.大阪府「『』の家」は、階段をずらすことで空間を繋ぐ工夫をした家!
『』の家は大阪市内の狭い間口の土地に建つ住宅です。限られた敷地の中で、上下階の移動を単なる制約としてではなく様々な性格を持つ空間のつながりとして楽しめるよう、階段を中心に6つの「」型の床面を半階ずらしながら積み重ねることで、止まり木を枝から枝へ乗り移るような生活が送れる住まいとなりました。
敷地を最大限有効活用するために内・外装を兼ねた断熱材入りサンドイッチパネルを隣地境界際に立てて倉庫の中のような箱をつくり、その中に造作家具や建具、幅広の杉足場板といったやさしい素材をはめ込むことで、工業性とあたたかみを両方感じられる空間となっています。
南面の大きな開口とルーフテラスから太陽光を家全体に取り入れつつ、透過性の異なる3種類のカーテンによって時間や用途に応じてプライバシーを調整することで、都会の中でも開放的な生活を送ることが出来ます。
外観正面。内外とも鉄骨の骨組みがそのまま見えるスケルトン状態。外壁から隣地まで隙間は最小17cmしかありません。(写真:山田圭司郎)
LDKは2層分の天井高を確保することで、間口の割に狭さを感じない空間になりました。(写真:山田圭司郎)
子供室。南北・東西両方向に半階ずれた空間が組み合わさることで、それぞれの居場所が別々のような、一体のような、不思議な距離感を生み出しています。(写真:山田圭司郎)
家事コーナーからリビング方向。水廻り・家事コーナー・ルーフテラスがコンパクトな動線にまとめられています。(写真:山田圭司郎)
夜景。夜は四角い建物が行灯のように浮かび上がります。(写真:山田圭司郎)
2.建築家という選択に至った理由とお施主様との出会い、そして決め手
お施主様は大阪市内の下町で生まれ育ち、結婚後は近くの団地にお住まいでしたが、娘さんの成長に伴って部屋が手狭になり、団地の建て替え計画が決定したこともあって新築住宅を計画されました。
生まれ育った地域で引き続き住み続けたいというご希望があったものの、密集した市街地の中で、まとまった大きさがあり日当たりが良く、値段もお手ごろな物件はなかなか見つかりません。私たちの事務所へは、そんな土地探しの最中にホームページを見てご相談を頂きました。お施主様は車やバイクがご趣味で、私たちのホームページに掲載していた小さなガレージハウスの計画案が目に止まったそうです。
それからしばらく音沙汰がなかったのですが、一年近く経って、候補となる土地が見つかったとのご連絡を頂きました。さっそく現地を見に行くと間口はわずか3.4m、しかも隣の土地と繋がった長屋が建っています。日当たりの良い南向きの土地ですが、お向かいはコロッケ屋さんで人通りも多く、非常に設計が難しい敷地でした。
そんな厳しい条件の中で様々なご希望をどうやって叶えるか、苦戦しながらも地上2階、地下1階のスキップフロアとして土地を最大限活用することで、何とか住めそう・つくれそうな住宅を計画することが出来、お施主様にも気に入って頂くことができました。
3.お施主様の希望(課題)とそれに対する解決策
全体としてはガレージの中に住むようなイメージをお持ちでしたので、鉄骨造で柱梁やブレースを露出した無骨な空間を目指しました。
夫婦の寝室、駐車場、バイクを整備できる作業スペース、子供部屋、LDK、家事室、水廻り、ルーフテラス、物置、と限られた敷地面積に対してたくさんのスペースのご希望を頂いたため、一部を階段の踊り場と兼用することで、コンパクトで使い勝手の良い間取りを実現しています。
半階分建物を埋めることで地上2階・地下1階建てとし、建築基準法・消防法の制約を最小限に抑えました。フラット35Sを利用して住宅ローンを組むため、評価機関の認定も取得しました。
4.設計段階でお施主様の要望を汲み取るために工夫してきたこと
メールや打合せで丁寧にやりとりしながら、お施主様がどういうことを感じ、考えておられるか、心の動きを出来るだけ読み解くように心がけています。
最初からやりたいことが明確になっているお施主様は非常に稀なので、家づくりに直接関係のないことでも色々なお話を伺ったり、一緒に食卓を囲んだりしながら、ぼんやりとした希望の雲の中から、設計の核となるイメージを徐々に固めていきます。
5.打ち合わせはどれくらいの頻度でどれくらいの期間行ってきたか
設計中は月に1度ぐらいのペースで、打ち合わせと計画案の修正を繰り返しました。
今回は先に施工会社の選定を行っていたので、工事をどう行うか、それはどのぐらいのコストになるのか、という検討も同時に行いました。設計と見積調整に約1年間を費やしてようやく着工。その後は2週間に1回の割合で打ち合わせを行い、細かな仕様の確認を行いました。
お施主様が近くにお住まいだったので現場にも来て頂きやすく、出来上がっていく様子をつぶさに見て頂いて、時には一緒にディテールを悩んだりしながら工事を進めることが出来ました。工事期間は約5ヶ月です。
6.工事期間中はどのような仕事をしてきたか
設計図は工事に入る前に出来上がっていますが、実際の建設作業の中では様々な問題が必ず発生します。それらを解決しながらより良い建築として実現させる道筋を付けることも私たち設計者の重要な業務です。
施工会社から提出される施工図をチェックし、完成まで週1回のペースで現場で定例会議を行いました。また、工事の進捗に応じて確認検査機関や評価期間に資料を提出し、検査にも立会います。
設計事務所紹介
大阪・奈良を中心に関西で業務を行っています。木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の垣根なく、それぞれの素材の特性を活かした建築をつくるように心がけています。
また古い建物の改修やリノベーションにも積極的に取り組んでいます。知人からの紹介やプロデュース会社を介さず、直接インターネットからお問い合わせ頂くお施主様が全体の約90%程度を占めていることも私たちの設計事務所の特徴です。
この住宅のようにまだ土地が決まっていない段階からのご相談も多く、数年単位の計画となることも多々あります。まずは思い立ったが吉日といった気軽な気持ちでご相談頂ければ大変嬉しいです。