住宅建築に使用される木材の種類と特徴・10種【用語つき】

木材の種類と特徴 注文住宅
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設計者:長井義紀さん

住宅を建てるための相談段階までに知っておきたいのが、建築に使用される木材の種類とその特徴です。

今、ナチュラル素材への関心の高まりや、柱・梁をあらわしにするスタイルの流行もあり、関心のある方も多い分野ではないでしょうか。

この記事では、これらの用語を含む「木材の世界」を覗いてみたいと思います。

「どの木を使用すれば住宅完成後に快適に暮らせるのか知りたい」

「これから木をふんだんに使った住宅を建てたい」

「エコな住宅で子育てをしたい」

と考えているあなた、ぜひ参考にしてくださいね。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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1.木材の種類

住宅建築の相談段階でよく見聞きするのが、この木材の種類でしょう。

「床材はどんな素材にしましょうか。どんなイメージがお好みですか」といった話題も多いはずです。

ここでは、その木材の種類と特徴を挙げてみます。
(※海外の木材も流通していることから種類も多く、ここではその一部を取り扱います)

1-1.ヒノキ(桧)

土台や通し柱などの構造材に適しています。

その理由は、水に強く狂いが少ないからです。

比較的高価な木材の一つで、一般家屋から、質の良い物は神社仏閣にも使用されるほどの木材。

菌や虫に耐える力も高いことから、古くから住まいに使われることが多くありました。

伐採後から強度が増してゆき、100年はもつ木材としても知られています。

香りが良いのも好まれる理由です。

 

1-2.ヒバ(桧葉)

これもヒノキと同じく、土台や通し柱などの構造材に適しています。

湿気や水に強いからです。

比較的安価ながら、菌に対する耐性が強いのが特徴です。

このため、やはり神社仏閣でも使用されることの多い木材です。

菌に強いという特徴から、料理店で使用される高級なまな板としても愛用されている程です。

 

1-3.スギ(杉)

鴨居や廻り子などの造作で好んで使用される木材です。

一部のブランド杉を覗き、安価の部類に属します。

比較的狂いは少ないものの、柔らかさもあるため、構造材よりは造作一般に使用されることの方が多いです。

戦後、積極的に植林された種がこのスギ。

流通する数が多いことも手伝って、安価な木材として認知されています。

香りは独特で、建物に使用しその芳香を楽しむのみならず、スギの樽で貯蔵し香り付けした日本酒も存在するほどです。

 

1-4.クリ(栗)

耐久性や耐水性、更には虫の害にも強い木材として知られています。

土台の材料として昔から活用されてきました。

硬質ではあるものの、その分割れやすいという面も持っています。

木材を加工する段階の「乾燥」に技術が必要です。

価格は、並といったところ。

漆などの塗装を施すと木目が美しく出ることから、家具にも多く利用される木材です。

 

1-5.ケヤキ(欅)

大黒柱や柱といった構造材として用いられることの多い木材です。

また、造作材としても好まれます。

木材の中でも高価な部類に属します。

木目のダイナミックな美しさ、強靭性、耐久性が特徴です。

硬質であること、狂いが生じることから高い加工技術が要される材といえるでしょう。

和家具から和箪笥、お盆、お椀、太鼓の胴の部分など、日本ならではの使い方をされてきた木材です。

 

1-6.サクラ(櫻ないしは桜)

国内では「ヤマザクラ」が多く流通していると言われています。

やや安価な材ではありますが、反りや狂いが少ないのと同時に、粘りのある強度から「素直で扱いやすい」という面を持ちます。

虫害にもつよいため、人気のある木材といえるでしょう。

そのため、本当に良い材は値が上がり続けているのも事実です。

手入れをきちんと行えば、どんどんツヤが出てくるのも魅力の一つです。

 

1-7.ブナ(山毛欅、橅ないしは椈)

床板等の建築材に用いられることの多いブナ。

安価な部類です。

硬くて粘りがあるため、曲げに強いという特徴があります。

施削性や接着性がよいため、タイル状にした材を組み合わせてフローリングに使用されることもあります。

 

1-8.ウォルナット(クルミ科・Black Walnut)

きめが細かく、丁寧に磨けば特に塗装を施さなくとも美しい艶があることから、高級材として知られています。

価格帯は高い部類に属します。

硬く、乾燥に手間がかかることからも、高級材であることは頷けます。

ドアや造作材、フローリング材としても使用されますが、価格のためか、内装材としての使用の場合は化粧板に加工されたウォルナットが選択されることもあります。

 

1-9.ファルカタ(南洋桐)

柔らかい材質である上、きめが単方向でないため割けにくいという特徴から、扱いやすい材として知られています。

ホームセンターで入手できる木材の一つで、DIYにも向いている材です。

価格は並といったところでしょうか。

キリ(桐)と似ている性質から、その代用品として用いられることがあります。

虫や腐蝕菌に弱いという面がありますので、保存薬剤処理を施してあるものも流通しています。

 

1-10.アカマツ(赤松)

松の中でも色合いが赤みがかっていることから、アカマツと呼ばれます。

松脂(マツヤニ)を多く含み、水分に強いことが特徴です。

また、その性質から、梁や敷居の摩擦部にも使用されることが多くあります。

価格帯はやや安価、といったところ。

木目の鮮明さから、造作材としてもよく使用される材です。

 

2.木材に関する「用語」

木材が多種多様であるように、木材の加工に関する手法も同じく多様に存在します。

ここでは木材が住宅建築に用いられる際によく使われる用語について、解説します。

2-1.集成材

1本丸ごと使用しづらい間伐材などを貼り合わせたりなどして、加工した材を指します。

木材の種類によっては、立派な1本ものを探し出せない、もしくは高価であるようなケースにこの集成材を使用することがあります。

近年この集成材の技術も向上しており、「貼り合わせだから」と危惧することはありません。

昨年(平成26年)には、JIS規格で言うところの集成材に「直交集成板」が認められました。
これはCLTと呼ばれ、貼り合わせる層ごとに繊維方向が直交であることから寸法の安定性が高く、耐震性も高いものです。

CLTはヨーロッパで9階建ての集合住宅にも採用されたほどの強度を持ちます。

 

2-2.無垢材

1本の木から採取できる、つなぎ目のない材を無垢材と呼びます。

柱や梁にはこの無垢材を使用することを希望する方が多いようです。

接着剤といった人工物からくるシックハウス症候群を避けるため、多少高くてもオール無垢材の希望も増えてきています。

 

2-3.死に節(しにぶし)

古い木造の学校の廊下や、おじいちゃん・おばあちゃんの家で見たことがあるかもしれない「死に節」。

板張りの一部が楕円形で抜けている部分がこれです。

木の成長過程で枯れた枝が発生すると、それが幹についていた部分が死に節に繋がります。

木と言う自然の素材である以上、完全に排除することができないのも事実。

目利きの木材加工業者や買い付け人によって、死に節を含む材は排除されるものではあります。
同じ節でも、「生き節」があり、これは抜けることもなく光沢もあることから、むしろ味わいとして好む方もいらっしゃいます。

 

2-4.木造軸組工法

木造軸組工法は、日本の伝統的な住宅建築方法で在来工法とも呼ばれたりします。

柱と梁を組み合わせて、さらに筋交いを通して家を作る方法です。

木造軸組工法は、木材の組み合わせ方次第で自由に間取りを設計できるのが一番の魅力。

大きな窓を設けたり、リフォームがしやすいのが特徴です。

 

2-5.2×4(2×6)工法

2×4(ツーバイフォー)工法は、木製のパネルと角材で「面」を作り、それらを組み合わせて家を作る方法です。

角材のサイズによって2×4や2×6と呼ばれ、近年住宅建築でも増えてきている工法です。

建物を面で支えるため耐震性が高く、また火災が燃え広がりにくいという特徴があります。

住宅に木材を使うメリット

現在、日本の住宅の多くは木造建築です。

それには木材で家を建てることに多くのメリットがあるからです。

  • 調湿性に優れている
  • 燃え尽きるまでの時間が長い
  • 断熱性が高い
  • リラックス効果
  • 軽量
  • コンクリートや鉄骨より安価

多くの人にとって馴染みの木造住宅。

最近では建築技術の向上により、高層ビルでの木造建築も可能となるなど、あらためて木材の良さが見直されてきています。

自然素材が好まれる今だからこそ知らなくてはならない事

木材をふんだんに用いた家がブームとなっています。

そんな今だからこそ、木に付いて知っておきたいことも多く存在します。

建築家の中には、お施主さんを木材店やその木が伐り出された森林に案内し、自分の建てる家と森の関係を説明してくれる人もいます。

「エコな家」を考えるのならば、できれば地場産の木材を利用したいところです。

運送にかかるCo2削減にもつながりますし、地域で活用される水を”貯蓄”してくれる森を健全に保つためにも、林業はとても大切な産業として地域に支えられるべきものかもしれません。

県産材を使用することで補助金を出してくれる自治体もありますから、このような制度も活用し、希望する「自然の家」を実現することもできます。

数十年かけて育った木を使う家―なんともリッチな空間となる事でしょう。




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