断熱材の種類って?―代表的な8種の特徴と、大事な1つの見極め点

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北海道のような寒冷地から、必要性が認知され始めた断熱材。

1953年に定められた「北海道防寒住宅建設促進法」(寒住法)に関連して、寒さ対策を行った家に対しての公庫融資支援がスタートしたとされています。
その後、オイルショックなどの社会環境の影響を受け、断熱材にさらなる厚みを持たせる必要性が発生したりと、「寒くない家」に対する認識がさらに深まって行きました。

近年では、エコロジー・エコノミーの観点も加わり、よりこの「断熱材」に対する関心が高まっています。
この断熱材には、どのような種類があるのでしょうか。

大きく分けて「繊維系」と「発泡プラスチック系」の2種に大別される断熱材。
いずれも空気の層を作ることで、外気温の影響を家の中の温度に伝えないことが目的です。
今現在主流となっている断熱材のそれぞれの特徴を解説してみます。

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1.【繊維系】グラスウール

極細のガラス繊維でできています。
安価な部類とされている上に、防音効果もあります。
そのことから、映画館やコンサートホールなどにも多くの利用例があります。
防音といえばグラスウール、なのです。

また、そもそもの素材がガラス繊維ですから、シロアリなどの虫害を受けることがありませんし、火災にも強いのがメリットです。
一般住宅でも、楽器の演奏や音楽鑑賞が趣味の方にはうってつけの断熱材です。
シアタールームが欲しい方からのご希望が多いのも、このグラスウールです。

 

2.【繊維系】セルローズファイバー

木質の繊維を利用して作られるのが、このセルローズファイバーです。
綿や新聞紙、段ボールが原料となっています。

これらの原料に、ホウ酸や硫酸アンモニウムを配合することで、難燃性や防虫効果を持たせてあります。
コストとしては比較的高価な部類に入り、施工に手間がかかるとされますが、エコロジーの観点から注目するお施主さまが増えている断熱材です。
同じ繊維質とはいえ、グラスウールに比較して調湿性に優れているという見方もあり、家の結露が気になる方には検討して頂きたい断熱材のひとつです。

 

3.【繊維系】インシュレーションボード

解体された木造建築物の廃材や、木材加工場から出る端材などを廃木材チップに加工し、ボード状に成形したものです。
貴重な木材を再利用するエコロジーのニーズに応えると同時に、木の持つ調湿性から人気の高い断熱材です。
壁の内部でおこる結露にも対応でき、多孔質という特徴による消臭効果など、自然の木の良さの持つ特徴を余すところなく利活用できる断熱材として重宝されています。

 

4.【繊維系】羊毛断熱材

文字通り、羊毛を使用した断熱材です。
衣類として流通させることのできなかった羊毛や、羊毛の衣服をリサイクルしたものが製品化されています。
湿度を一定に保つ調湿性に優れていることから、年間を通して結露が気になるお施主さまからの関心が高まっている断熱材のひとつです。

また、繊維系断熱材を好むけれどグラスウールはチクチクとするのではないかという懸念や、天然素材に対する信頼感、既に洋服で体感している「熱伝導率の低さ」に関する安心感から、近年注目されている断熱材です。

 

5.【繊維系】ロックウール

鉄炉スラグや玄武岩などを高温で加工することで作る石綿の一種です。
アスベストの代替材料として広く使用されています。
耐火性・吸音性に優れる点は、グラスウールに近い位置づけです。
ビニール袋に包まれた形状で出荷され、家の外壁と内壁の間に詰め込むように使用します。
素材そのものが水分を抱えることがなく、撥水性が高いことから、形状の保持が容易であるとされています。
廃棄処理の際にも特殊な処分手順が必要でないことも一般化した背景です。

 

6.【発泡プラスチック系】硬質ウレタンフォーム

建築現場で特殊な機械を使用し、外壁と内壁の間にムラなく施工する技術が発達してきたため、特殊な形状の建物でも使用しやすい製品が増えてきました。
プラスチック内部に熱を伝えにくいガスを泡状に抱き込ませることで、外気温の影響を室内に与えないという特徴があります。
比較的高価な部類にはいりますが、透湿への抵抗力や耐久性に優れるとされているので、長期的に見た時に安心な断熱材と言われています。
ボード状になっている製品もあり、比較的歴史のある断熱材とされています。

 

7.【発泡プラスチック系】ビーズ法ポリスチレンフォーム

「EPS」とも呼ばれ、これも比較的歴史ある断熱材と言われます。
原材料となるビーズ状のポリスチレンを発泡させ、金型で成形します。
素材の持つ特徴として、水に強い・軽いという面を持ちます。
水を通しづらいことや耐久性に優れているというメリットと、施工が容易である事、比較的安価な部類に位置する事で利用範囲が広いとされています。
軽量であるため、断熱材が自重でよれたり壁内部で落下したりといったトラブルもないことから、広く使用される断熱材のひとつです。

 

8.【発泡プラスチック系】フェノールフォーム

1940年代には寒冷地の欧州で生産され始めた種類の断熱材。
難燃性・防火性・耐薬品性などに優れ、不燃・準不燃材料の認定を受けている商品も多いのが一番の特徴です。
近年では壁に使用する釘やビスが錆びないようpH値を調整した製品もあります。
カッターナイフなどで加工しやすいというメリットがあります。
熱を加えると炭化する性質を持ち、その炭化した面は炭化膜となることでさらなる延焼を招くことがありません。

 

まとめ

近年注目されている断熱材には、大きく分けて2種に大別されます。
さらに歴史があり一般的によく利用されるものをも含めれば、次の8種類がみられます。

  1. 【繊維系】グラスウール:防音性にも優れる
  2. 【繊維系】セルローズファイバー:エコロジーの観点から注目される
  3. 【繊維系】インシュレーションボード:木質系繊維の安心感と調湿性
  4. 【繊維系】羊毛断熱材:グラスウールに抵抗感がある方への代替断熱材
  5. 【繊維系】ロックウール:グラスウールに匹敵する耐火性・吸音性
  6. 【発泡プラスチック系】硬質ウレタンフォーム:特殊な形状の建物にも対応できる「現場打ち」が魅力
  7. 【発泡プラスチック系】ビーズ法ポリスチレンフォーム:水に強い・軽い―形状が変化しづらい
  8. 【発泡プラスチック系】フェノールフォーム:難燃性・防火性・耐薬品性に優れている

追記―もう1点の検討材料(断熱材にまつわる見極めポイント)

それぞれに性能や価格面でのメリット・デメリットがありますが、特に気を付けて頂きたいことが1点あります。
これはいずれの断熱材を使用する際にも言えることですが、「オーバースペックでないかどうか」です。

ご存知の通り、日本は狭いとはいえ、やはり寒冷地とそうでない土地とがあります。
寒冷地では通常の断熱性能が、比較的温暖な関東より南のエリアで必要かどうかを考えておかなくてはなりません。
むしろ、この関東より南のエリアは「じめじめとした蒸し暑い期間を他エリアより多く過ごさなくてはならない土地」であることでしょう。
断熱面にのみ注目し、スペック過多(=支払う費用に対して効果がそれほど必要ない)ではないかにも注目して頂きたいのです。
そのため、湿度を調節する機能をも持ち合わせる断熱材を検討する必要があるかもしれません。

 

大手ハウスメーカーでは「規格内」で収めるのが通常です。
そのため、知らず知らずのうちに先の、オーバースペックになっていることも充分考えられます。
使用する建材(木の質など)との組み合わせ方や、その土地に合った断熱の方法も各種あることから、住まいの快適さに直結するこの断熱材の問題も、建築家に細かく相談に乗ってもらいたいポイントです。

上記のように、断熱材の特徴を考えると同時に、「家の建て方で解消できる寒さ・暑さ」と「本当に必要な断熱」とをきちんと考えてみるためにも、建築家の知識と経験が必要とされます。
そのエリア独自の気候特性まで理解した上で、過不足のない断熱を提案してくれる建築家の経験が求められるのです。

 

「自宅を建てよう」と考えているエリアの家を手掛けたことのある建築家を探してみるのはいかがでしょうか。
断熱、つまり暮らしの快適さ・エコとも直結する「暮らし心地」を満たしてくれる家は、長期的に見た時に愛着の持てる家となってくれるでしょう。
近頃では気温の差の激しい場所への移動で倒れてしまうことを表す「ヒートショック現象」という言葉も定着するほど、温度と人との関係が重要視されています。
暖かく快適な家を実現するにも、やはり建築家という専門家の勘と経験が大事なのです。

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