家を建てる前に知っておきたい知識

狭小住宅も建築家の手で広々空間に!!建築家が工夫してる項目

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設計者:濱嵜良実さん

誰しもがあこがれる、広々とした敷地、開放的な庭、ガレージ、大空間のリビング―。

ですが、現実はそう甘いものではなさそうです。

資金の問題もそうですが、通勤・通学の便、日頃のお買い物や通院を考えた際の「地の利」を考え合わせると、同じ金額でも土地は狭くなってきます。

 

また、既にある土地が狭小の場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

広い家が実現できないからといって、あきらめる必要はありません。

 

その経験と知識から、その土地の特徴を活かしつつ最適なアドバイスやプランニングをしてくれるのが建築家。

「無理だろう」とあきらめる前に、多くの建築家と会ってみるのはいかがですか。

狭小住宅こそ、建築家の腕の見せ所。

なんといっても、技術力が試される訳ですから―狭小住宅に積極的な建築家を探すところから始めましょう。

狭小住宅でも、広々空間を実現するために近年よく見られる手法がいくつかあります。

それらについて、ご紹介していきましょう。

 

建築家が狭小住宅を広く見せる為にしてる工夫

1.吹き抜けリビング

人間が広さを感じるポイントは、何も面積だけではありあません。

脳は、空間を3D、つまり高さをも含んで認識します。

そこで吹き抜けリビングが重宝されているのです。

狭小な土地であればあるほど、隣接する家との間隔もなかなか取れないもの。

それを解消するためにも、リビングを縦に伸ばし、ガラス窓を余計目に設置することで明るさをも確保するのです。

勉強するだけ、寝るだけの個々の部屋は多少狭くとも、家族で過ごす部屋であるリビングは慎重に考えるべき場所。

通常、キッチンとも隣接するように造るはずですから、家族の中心となる場所であるはずなのです。

ここを広々と感じさせることで、狭小住宅でありながらも、充実した感覚を得られることと思います。

明るさを演出するのは、何も間取りだけではありません。

柱や梁などをあえて見せる「あらわし」、壁紙やドアの色など、様々な要素があります。

こういった部分こそ、建築家のセンスが問われるポイントでしょう。

 

2.3階建て

最近では、木造(ないしは木質造)であっても3階建てが普及してきています。

狭小な土地に家を建てるのであれば、3階建てを検討されてはいかがでしょう。

土地自体横に広げられないのであれば、縦に利用すればよいのです。

土地によっては高さの制限がかけられていたりと、法の面での制約が課される場合もあります。

ですが、それさえも、いかに制限ぎりぎりまで空間確保できるのかが、建築家の腕にかかっています。

1階はリビング中心の「家族で集う場所」、2階はご夫婦の寝室や書斎、3階はお子様のお部屋やオーディオルームなどの趣味の部屋…などの

ように、階で用途を特色づけることもできるでしょうから、プライバシーの面でも便利なケースがあります。

 

3.スキップフロア

空間をどれだけ広々と感じさせるのかという工夫の中から、最近はスキップフロアが注目されています。

いわゆる「中2階」「中3階」なのですが、これもやはり、壁を極力設けないことで視覚的な解放感を感じられるものです。

そのスキップフロアですが、「プライバシーは保たれるの?」という不安を持たれる方もいらっしゃいます。

これもまた、仕立て方やインテリアのしつらえ方次第ではある程度のプライベート空間にも仕上げることができます。

これもまた、建築家のセンスや腕次第。

更に、図面ではわかりづらい部分が大きいですから、プランニングの段階で、施主側にわかりやすく説明できる建築家かどうかが大きなポイントです。

例えば、PCで3Dの画面を見せてくれるかどうか。

または、模型を作ってくれるかどうか。

家を考え、悩んでいる人にプランを押し付けてくる建築家は、やはり家が出来上がるまでの間のお付き合いは難しいでしょうから、このような場合の「見せ方」が上手な人を探し出しましょう。

過去に、スキップフロアを手がけたことがあり、その3D映像や模型を見せてくれるなどの配慮があれば安心できますね。

 

4.地下室

狭小な土地であれば、その土地を活かすために「縦」に空間を伸ばしましょう、というお話をしました。

土地に問題がなければ、地下室もその検討事項の中に入れてみてください。

地下であっても、十分部屋として活用できるケースがあります。

日の当たる方角に、ドライエリアというスペースを設けることができれば、明るさも湿度調節もできるので快適な一部屋になるはずです。

そのドライエリアを活用し、植物を置いたりすれば、もう一つの庭としても楽しめます。

地下であるだけに、多少なりとも防音もできていますから、音楽やダンスなどの部屋として利用する方も多いです。

もちろん、通常は使わないものの収納エリアとしても使えます。

日常の生活エリアには極力ものを置かず、すっきりと暮らすために、日頃は目立たないこの地下室を利用するのもよいですね。

 

5.ビルトインガレージ

狭小住宅もしくは土地が狭いからといって、あきらめたくないのは駐車場です。

それでなくても家を建てるためには通常ローンを組むもの。

近隣に駐車場を借りるのもばかにならない出費です。

そこでひとつの考え方として、家の内部に駐車場を作ること―ビルトインガレージです。

これには、出費の面だけでなく、意外にもご家族の生活にも直結する事柄。

例えば、共働きのご家庭でしたら、奥様が週末に1週間分の食品をまとめ買いすることも珍しくないでしょう。

家から遠い駐車場でしたら、その大量の荷物の運び込みだけでも大変な労力ですね。

また、お子さんやご高齢の方がいらっしゃるご家庭でしたら、病気などのいざというときに、すぐに病院に運んであげたいものです。

それら、生活に直接関係する環境が、駐車場なのです。

駐車場代だけでワンルームをもう一つ借りられるような金額になったりするケースも。

つまり、都市部であればあるほど、このビルトインガレージはかなり有効な手段なのです。

家の1階部分を広く開放する必要がありますので、強度の問題などここでも建築家の知恵と腕をお借りしたいところ。

しっかりと相談してください。

 

6.ロフト

天井部分に近い、屋根裏部屋ともいえるもう一つの部屋はいかがですか。

このロフト、正しくは部屋としてはカウントできません。

ですから、階段は取り外し(移動)できるものしか設置できませんが、お子さんのベッドルームとしてみたりすることは十分に可能です。

季節のものの収納に使ったりもできますね。

ですが、やはり簡易な階段ですから、あまり重たいものを収納するために運び込むのは難しいかもしれません。

屋根に一番近い部分にあるものですから、どうしても夏は暑くなりがち。

逆に、それを利用して、雨の日の洗濯物の干場として使っている方もいらっしゃいます。

場所が場所だけに、断熱と通気には十分配慮したいものです。

その土地の気候に通じた建築家との出会いが大切になる部分。

住まい方にアクセントがつくロフトですから、生活をきちんとイメージしながら相談してください。

 

7.ウッドデッキ

少しでも庭が確保できるのなら、このウッドデッキも考えてみてください。

リビングの延長上にウッドデッキを設置できれば、まるでリビングがそれだけ広くなったイメージが得られます。

これもやはり、「見え方」によるもの。

狭小住宅であればあるほど、設置してみたいものです。

暖房が必要でない季節には、窓を開け、ご家族やご親戚、お仲間と一緒に食事でも楽しめればさらに楽しいでしょう。

本当の木で作ったウッドデッキは定期的な手入れが必要。

そのあたりもきちんと説明してもらいましょう。

 

まとめ

今はやりの吹き抜けリビングやスキップフロアも、狭小住宅だからこそ積極的に考えたいものであることがお解りいただけたでしょうか。

  1. 吹き抜けリビングで広々スペースに「見せる」。
  2. 3階建てで、土地を「縦」に活かす。
  3. スキップフロアが導入できれば、さらに広々。
  4. 地下室が作れる土地条件であれば、是非ともチャレンジを。
  5. ビルトインガレージで出費を抑えつつ快適な生活が。
  6. ロフトも一つの部屋として活用。
  7. リビング延長線上にウッドデッキがあれば、実質リビングが広くなる。

しかし、いずれも経験が必要なものばかりです。

特にスキップフロアやビルトインガレージについては、しっかりと見極めが必要。

実力ある建築家との出会いが必須条件です。

補足ですが、建築家が狭小住宅で工夫してることは他にも多くあります。

それは建築家によって技量が異なりますので、実際にコンタクトをとってみて提案をもらうようにしましょう。

夢の広がる素敵な提案との巡り合いができますように。

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