家を建てる前に知っておきたい知識

建築家のリフォーム―家の専門家だからこそ注意したいポイント4つ

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長く暮らした家、もしくは中古で購入した家―。

人の生きてきた生活感が味わいにつながる家があります。
その、人の気配を大事にしながらも、また更に長生きしてもらうためのリフォーム。
もしかすると、それこそが建築家の腕の見せ所かもしれません。

新しく作り上げることは比較的ラクかもしれません。
それよりも、自分でない、誰かの手による「作品」を補強し、より美しく住まいやすくするリフォームですから、家の構造を見極める目が求められます。
知識と経験、カンがとても大事な仕事です。

リフォーム会社ではなく、建築家に手掛けてもらうリフォームとは、一体どんなものなのでしょうか。
まずはその点を少し比較しておきましょう。

 

1、専門業者によるリフォーム

外壁塗装や水回りなど、専門業者が行うリフォームです。
いわば、「傷んでいるところ、見栄えの悪いところだけが直せればよい」という方向き。
価格も安価で済みますし、工事の期間もそうそう長くはなりません。

まれに専門外の営業をかけてくる業者もありますので、その点には注意。
頼むのであれば、その会社が専門に扱っている分野に限るのが良いでしょう。
社名で専門分野が解ることもあります。

 

2、工務店によるリフォーム

職人の腕により仕上がりに大きな差が出てしまうこともあります。
技術は人が持っているものですから、これは仕方のない事かもしれません。
腕の良い職人さんを知っており、その人を指名できるのであればおすすめ。

ですが、リフォームよりも家の新築に主軸を置いている会社であれば、工事が後回しになってしまうケースも考えられます。
リフォーム部門を持っている工務店ならば安心。

 

3、ハウスメーカーなどの大手企業によるリフォーム

知名度の高さから安心感はありますが、実際はこちらも担当してくれる職人さんの腕次第といったところでしょうか。
ご存知の通り、営業担当者(元請)と施工する職人(下請・孫請)とは二つも三つもクッションが入りますから、思った通りに行かなかった、話がうまく伝わっていなかったというケースが散見されます。

また、決まったものの中からのチョイスをしなくてはならないので、希望の設備を頼んだ際にとても高くついてしまった…という話も珍しくありません。
保障については安心してよいでしょう。

 

4、建築家によるリフォーム

きちんと図面を引ける建築家のリフォームは、やはり違います。
家に必要な強度を保つためには、柱や壁など取り払ってはならないものをしっかり理解した上でリフォームの相談に乗ってもらえます。
建築家に直接家を見てもらったうえで希望を伝えることができますので、家の「健康状態を診断」し、できること・できないことをきちんと見分けてもらえます。

更に、単に設備の入れ替えだけでなく、ご家族の暮らし方をも考えたトータルリフォームの提案を受けられますので、「思い切ってしっかりと長生きさせたい家」をお持ちの方におすすめ。
金額に関しても、「なぜそれが必要なのか」ということにもきちんとした説明をしてもらえることでしょう。
家をまるごとリフレッシュし、その時々のご家族の必要に応じたリフォームが必要な場合には、是非建築家にご相談を。

 

 

ざっくりとですが、粗方の違いをご説明したところで、リフォームを建築家に依頼する時にチェックしておきたいポイントもお伝えしましょう。

1、リフォームの経験が豊富かどうか

先にも述べたとおり、新しく建てる方が実際はとてもラクです。
真っ白なキャンバスに絵を描くようなものですから…。

ですが、リフォームはそうはいきません。
既にある家をどのように美しく・暮らしやすくするのかを考えなくてはならないのです。
リフォームにはそれだけの知識と経験が必要。
中にはリフォームやリノベーションを多く手掛ける建築家がいます。
そのような建築家の中から、目指すイメージが近い人と出会うことが重要。

 

2、建築家自らが施工しない―アフターメンテナンスについてはきちんと打合せを

あくまでもリフォームの施工は業者が行います。
そのため、リフォーム後のアフターメンテナンスには若干弱い点があるかもしれません。
業者をきちんと紹介してくれ、何らかのトラブルの際にはきちんと対応してくれるように、その業者とも書面を交わせるような体制を作ってくれる建築家に依頼するようにしてください。

 

3、無理なリフォームを希望しない

特に水回りで顕著ですが、水道やガス、排気ダクトなどの配管を大幅に変更するようなリフォームは大きな出費のモトになります。
もちろん建築家としては相談には乗ってくれるはずですが、単にシステムキッチンだけを入れ替えればよいリフォームとは異なり、表からは見えない部分を大きく変えることは工事も大規模になり、工期も長引くことに繋がります。
オシャレなキッチン、連続するダイニングテーブルなど、憧れポイントは膨らみますが、やはり実際にかかる予算を準備しなくてはならないのは施主であるあなた自身。

「よいものを」と建築家はがんばってくれるはずですが、きちんと予算との折り合いを付けてくれる人にお願いをしたいところです。
予算が厳しい場合は特に、「配管まで変更するプラン」は希望しない方がよいかもしれません。
そもそもリフォーム自体、「満足度80%」がベストとも言われています。

 

4、大規模リフォームは「本当に住み続けたい家」の時だけ

経験ある建築家であれば、そのご家庭に合った必要なだけのリフォームを提案してくれることでしょう。
新築の家を作るのと同様、やはり優先度を定め、必要な物とそうでないものの区別をつけてくれるはず。
今ある家を活かしつつ、使い勝手や美観を整えるのがリフォーム。
新築に勝るとも劣らない大規模なリフォームをしてでも住み続けたい家であれば、全面建て替えに近いリフォームももちろんOK。

ですが、ここでも「良い物を」と考えてしまうのが建築家の仕事。
自分たちがどこまでを希望し、そのための予算をどれだけ用意できるのかと言った条件をきちんと汲み取ってくれる建築家を探し出してください。
見積もりを見てびっくり、ということは極力避けたい場面です。
自分の「作品作り」に走らず、本来の主役である住まい手のニーズをリフォームたる予算内でしっかりと収めてくれる提案をしてくれるのが本来の姿でしょう。
リフォームに関連する業者の種類と、それぞれの特徴、建築家に依頼する場合のチェック項目をほんの一部ですがピックアップしてみました。

 

まとめ

やはり、家の在り方そのものに大きく手を入れる場合、建築家が一番力を見せてくれそうですね。
近頃では、ご家族の人数の変化に合わせた「増築」だけでなく、「減築」も流行ってきています。
これらも大きなくくりの中でいえばリフォームの一環。

小奇麗にするだけでなく、住まい方にも影響するリフォームです。
住まい手の望む暮らし方と、既にそこにある家とのバランスをきちんと図ってくれ、工夫を凝らしてくれる建築家が望まれるシーンです。
センスだけでなく、実用性だけでなく、すべてをトータルで考えてくれるのが建築家のリフォーム、といってもいいでしょう。

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