2019/10/13   住み替え

UターンでもIターンでもない?田舎暮らしの新定番、Jターン現象とは?

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auiewo編集部
auiewo編集部
住宅・建設業界のライター歴8年の編集が主に執筆。必要とされる記事をわかりやすく執筆することを目指しています。

年齢を重ねるごとに気になり始めるのが住まいの問題。持ち家か賃貸かはもとより、まずは「どこに住むか」が重要です。

その際、キーポイントとなるのが実家のこと。いつかは生まれ故郷に帰ろうと考えている人も多いのではないでしょうか。

もちろん仕事や子どもたちが通う学校のことも考えねばならず、あまり先送りにはできない案件です。

そこで今回は、一般的に知られている「Uターン」や「Iターン」だけでなく、新定番になりつつある「Jターン」について詳しくご紹介します。

1.進学や就職後の移住のカタチ

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新聞や雑誌、そしてテレビ番組等でよく取り上げられている「移住問題」。結婚して子どもが生まれると、今後の生活について意識が向くようになります。

一軒家やマンションを購入して持ち家とするか、もしくは賃貸住宅に住み続けるかといったことを、夫婦や両親と話し合うケースも増えてくると思います。

これまで移住のカタチとして、UターンやIターンという言葉が一般的でした。まずはそこから説明をしていきます。

1-1.生まれ故郷へ戻る「Uターン」

「Uターン」とは都会へ移住したあと、何らかのきっかけにより故郷へ戻って暮らすことを言います。

「U」の文字をたどると、書き始めと書き終わりが同じ側となるので、故郷→都会→故郷ということで「Uターン」と呼ばれるようになりました。

都市へ移住するきっかけ

故郷が田舎で、進学や就職を期に都会へと旅立つというケースが多いかと思います。初めての一人暮らし、ドキドキしますよね。

右も左も分からない状態で、友人やアルバイト先の仲間・先輩に助けられながら生活をしていきます。

故郷へ戻るという選択肢

都会での暮らしを続けていく上で、まずハードルとなるのが「就職」。どのような職種につくか、非常に迷うことでしょう。中には家業を継ぐという人もいます。

就職先では転勤というケースも考えられ、この段階では金銭的に都会で持ち家を購入するというのは難しいです。

次に移住のきっかけとなるのが結婚。親と同居をするか、子どもたちをどのような環境で育てるかなど考えるべきことが増えます。

仕事については終身雇用という考え方は古くなっており、自身のスキルアップを目指して転職を重ねるケースも多いので、故郷へ錦を飾ろうという人もいるでしょう。

親孝行のために帰郷する

親が高齢になってくると、子どもとしては心配事が増えます。

特に認知症の傾向が見られるようになれば、付き添っていないと何らかのトラブルに巻き込まれかねません。そのため、故郷へ戻らざるを得ないという状況になります。

故郷から都会へ、そして都会から故郷に戻る理由は様々ですが、将来を考えて「Uターン」をするというケースが考えられます。

1-2.故郷とは別の場所で暮らす「Iターン」

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「Iターン」とは故郷を出て都会で暮らすようになり、その後も故郷へ戻ることなく都会で生活を続けるパターンです。

「I」の字は、行ったっきり戻らないということを表しています。

憧れを胸に都会へ

地方から都会へ移り住むと、様々なカルチャーショックに遭遇します。あまりの人の多さに、通りを歩いているだけで「人酔い」をしてしまうかもしれません。

しかし、テレビや雑誌で見た憧れの地で暮らすようになり、都会に馴染んでいく自分の姿に満足していきます。

この思いは中々忘れることができず友人関係も緊密になっていくことから、就職後も都会で暮らすということが多いのです。

都会で結婚相手と出会う

都会で地元出身の人に会うと、何だか嬉しくなりますよね。それでもやはり都会で育ったという人が多く、必然的に出会うパートナーは都会出身ということになります。

その人と結婚するとなれば、相手方の両親が都会に住んでいるので、地方へと移住しづらい状況になります。

仕事の都合で都会を離れられない

就職した会社での勤務が都会にある本社のみということもあり、退職するまではその地を離れられないという可能性があります。

また持ち家を購入したり、自分の店を持ったりすると益々故郷へ戻るという選択肢は考えられなくなります。現在では交通網がかなり発達しており、格安の航空チケットも販売されています。

つまり気が向いた時に、それほど負担なく故郷へ帰れるので、都会暮らしのままでも良いのではと考えるようになります。

Twitter・LINEといったSNSの進化により、地元の友だちとも頻繁に連絡を取り合うことが可能です。

1-3.新定番になりつつある地方都市暮らしの「Jターン」

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最近よく聞かれるようになったのが「Jターン」。故郷までは戻らずとも、実家に近い地方都市で生活を続けるという考え方です。

一度都会暮らしを経験してしまうと、田舎での生活が物足りなくなり、その思いを充足するためにも、少し発展している地方都市で暮らそうということになります。

同居はせずとも、親の近くで暮らす

結婚後のパートナーの考え方次第ですが、親との同居はしたくないという人も少なくないでしょう。しかし、いざという時には近くに住んでいないと心配です。そういったケースに適しているのが「Jターン」。

自家用車があればなおさら、故郷に近い地方都市で生活するという選択肢が有力となります。

地方都市が「町おこし」

現在の日本では少子高齢化が進み、各市町村で「町おこし」を実施しています。

イベントなどを実施するだけでなく税金の面で優遇をしたり、子どもたちが育てやすい環境を整えたりといった施策が行われているので魅力的です。

このように「Jターン」は、「Uターン」「Iターン」の中間的な考え方で、これを実行する人が増えているのです。

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2.「Jターン」のメリットとデメリット

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ここで今回ご紹介しています「Jターン」のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

また、「Uターン」や「Iターン」との比較も行っていきたいと思います。

2-1.「Jターン」のメリット

都会と似たような暮らし

メリットは何と言っても、田舎よりも暮らしに便利な地方都市に住めること。都会ほどではないですが、ショッピングやグルメそして映画といったエンターテイメントを楽しめます。

また、親が倒れたときなどはすぐに駆けつけることができ、精神的にも気が楽になります。

都会に比べて住宅費が安い

一軒家やマンションを購入するにしろ賃貸住宅に住むにしろ、地方都市の方が住宅費が安いということが大多数です。

家計において住宅費は大きな負担となりますので、これはとても有り難いことです。

子どもたちが伸び伸びと育つ

地方都市では中心地を少し離れると、山・川・海に囲まれた田舎暮らしができます。そういった中で、子どもたちが伸び伸びと育つのは理想的。

その経験がきっと将来に役立つことでしょう。

2-2.「Jターン」のデメリット

親の介護等を考える必要

同居していれば、いざという時に助け合うことができますが、やはり別の都市に住んでいると介護等で困ることがあります。

前述のように高齢化が進んでおり、認知症が発症したからといってすぐに介護施設へ入居できる訳ではありません。

交通費が高く満員電車に苦しむ

勤務先が離れていると、毎日の交通費が高くなってしまいます。

もちろん会社から支給されていれば別ですが、それでも都心へと向かう電車は満員であることが多く、毎朝・帰宅時に混雑した車内で辛い思いをしなくてはなりません。

子どもの通う学校が遠い

地元の公立校に進学するというのも一つの考え方ですが、家庭の教育方針で都会にある私立の進学校に通うとなれば子どもたちの通学時間が長くなり、体力的にも負担が増えるという可能性が高まります。

また地方によっては寮に入るなど、子どもが家庭を離れなければなりません。

2-3.「Jターン」と「U・Iターン」との違い

両者の違いは、「Jターン」にしておくことで将来へ選択肢が残せるということでしょう。

「U・Iターン」のように故郷へ帰る、故郷へ戻らないと決めてしまえば、その後の将来設計がある程度固まってきます。

しかし、実家の近くである地方都市もしくは田舎に住んでいれば、年を重ねていった時に「Jターン」→「U・Iターン」への変更がしやすくなります。

3.「Jターン」の実例

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3-1.「Jターン」の具体例

たとえば沖縄の南大東島が故郷という人が進学を機に東京で暮らし、就職先が沖縄本島にある会社というケースが「Jターン」です。

こういった島を出て、本土で暮らすというケースが「Jターン」ではよく見られます。

3-2.近距離での「Jターン」の例

ここで実例を一つ挙げてみます。

Aさんの出身地は静岡県の伊豆市。

海に囲まれた自然豊かな観光都市として人気を集めていますが、実家がホテルや民宿という訳ではないので、実家へ戻る必要はありません。Aさんは観光学を学ぶために、東京の大学へと進学。アパート暮らしを続け都会を満喫しました。その後、就職活動をして無事に観光関係の会社へ入社することができたのです。その会社は伊豆市と同じく静岡県の三島市にあります。JR三島駅は東海道新幹線の停車駅であり、東京や名古屋方面へのアクセスも良いです。電車を乗り継いでいけば、実家のある伊豆へも行けます

このように東京と静岡という近距離間でも「Jターン」が成立します。

3-3.「Jターン」のちょっとした盲点

Aさんの件とは無関係ですが、「Jターン」で苦労したという声を一つ。

それは地方のローカルルールがあったこと。つまり昔から受け継がれている「祭り」に参加せねばならず、和太鼓や神輿といった練習や準備などが負担になることがあります。

実家近くの地方都市であっても、その風習を知らなかったというケースがあり、意外と気づきにくい「Jターン」の盲点です。

4.様々な種類がある「ターン」

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ここまでJ・U・Iターンを見てきましたが、実は巷ではA・F・C・Oターンという呼び名も使われています。

将来の選択肢は豊富であることが望ましいので、これらもご紹介していきます。

4-1.住む地方を絞った「Aターン」「Fターン」

J・U・Iは故郷を出た後の進路を示していましたが、「Aターン」「Fターン」はある地域の頭文字。

それはA=秋田県、F=福島県。

秋田県においては「みんな秋田に住んで」という思いから、みんな=ALLのAという意味も込められています。

「Fターン」は福島県に関するJ・U・Iターンの総称とのこと。

4-2.子どもが第一「Cターン」

「Cターン」の「C」は「Child」を意味します。

つまり親の都合は考えず、子どものことを第一にした移住ということ。

たとえば、喘息の持病があるので空気が綺麗な土地で暮らしたり、教育費が無償といった子育てに手厚い支援を行っている自治体で生活したりといったケースです。

4-3.やっぱり都会が一番「Oターン」

一度は田舎暮らしに憧れて「Jターン」をしたり、「Uターン」で地元に戻ったものの、やはり都会での生活が忘れられず再び都市へと移住するのが「Oターン」。

色々と経験して初めて気づくことがあります。

地元でビジネスもしくは店を成功させて、再び都会でチャレンジするという人もいるでしょう。

5.縛られことなく自由な暮らしを

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5-1.仕事はどこでもできる!

近頃は自宅で仕事をしたり、ノマドワーカーといって喫茶店などで作業を行ったりする人がいます。タブレットやPCさえあれば、ある程度の仕事をこなすことができるからです。

最近、話題となっているYouTuberも生活する場所を限る必要はありません。

5-2.都会と田舎を往復する暮らし!

会社に勤めることなく自営業であれば、ある程度自由がききます。

たとえば数年ごとに都会と田舎を行き来して、両方の暮らしを楽しむという人がテレビ番組で取り上げられていました。

人間、リフレッシュが大切ですね。

田舎に別荘を持っている人であれば、こういった暮らしがしやすいでしょう。

5-3.日本に留まらず海外へ!

一種の「Iターン」となりますが、故郷を出て日本に留まらず海外で暮らすというのも一つの手。

人生は一度きりですから、そういったチャレンジも望ましいのではないでしょうか。

世界中を旅して回るという冒険家を憧れる人もいるのでは?

6.まとめ

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生活の仕方、住まいは人それぞれ。

人生においてどのようなイベントが待ち受けているか分かりません。

そういった際に「Uターン」や「Iターン」だけでなく、「Jターン」といった新定番の暮らし方を知っていると、考え方が固定されず自由な生活ができることでしょう。

皆さんにベストな「ターン(移住)」を見つけてください。

 

 

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