寒い時期でも家の中を暖かくするための7つのポイント
冬になると家の中が寒くてたまらなくなることがあります。
特に築年数に比例して、家は寒くなっていく傾向があります。
住宅のゆがみなどによって、隙間が生じていくためです。
今回は、特に寒い家を暖かくする7つのポイントについて解説していきます。
このページの目次
◆窓からの冷気が家を寒くしている

家を暖かくするためには、窓を対策するのが有効です。
暖房で温かくなった空気は、約6割が窓から逃げると言われています。
この対策をすることで、随分と寒さを和らげることができます。
日本の窓は、アルミサッシであることが多いです。
アルミニウムは、鍋などにも使われるように、非常に熱を通しやすい性質を持っています。
アルミサッシは断熱性という点では極めて劣っています。
しかし、日本の窓はそのほとんどがアルミサッシです。
その普及率は実に89.8%に及びます。
アメリカはわずか16.0%です。
アメリカでは24州でアルミサッシの使用が禁止されています。
こういった問題点があることから、特に日本では、窓対策が重要になってくるわけです。
【point1】フィルムやテープを貼る
窓には、断熱のための専用のフィルムやテープが販売されています。
ドライヤーで簡単に貼り付けることができるものです。
こういったものを利用するだけで、だいぶ断熱性が上がって電気代の節約ができます。
窓の建て付けの問題で空気が漏れているなら、その箇所にタオルを押し込んでおきます。
何もしないよりも遥かに冷気が入ってこなくなったことに気づくはずです。
【point2】カーテンを工夫する
カーテンについて工夫をすることも必要です。
■裏地付きのカーテンにする
裏地の付いているカーテンが保温性が高く有効です。
新たに裏地付きのカーテンを購入しなくても、今のカーテンに後付けの裏地ライナーを付ける方法があります。
カーテンは厚手のもののほうが冷気を遮断できます。
2重や3重カーテンにするのもおすすめです。
■カーテンを長くする
床に付くほどの長さにすると、床とカーテンの隙間からの冷気を防げます。
ポリ塩化ビニル製のシャワーカーテンだと、太陽の光を溜めて、温かい空気を外に逃がしません。
夏にポリエステルなど化学繊維の服を着た場合、熱が逃げなくて汗だくになります。
冬だと、逆にこの特性が上手く働きます。
カーテンは、ドアや通気孔などの空気の出入り口にもかけておくと効果があります。
この場合は、カーテンの代わりにシートや使わなくなったひざ掛けなどでも良いでしょう。
【point3】二重窓にする
二重窓にする方法も寒い住宅の対処法としては効果があります。
冬には寒さの対策になり、夏にはクーラーで冷やした部屋の空気を逃がさない効果を期待できます。
ショールームでは、こういった二重窓の効果を体感できるコーナーが設置されていたりします。
■二重窓のメリット
・断熱性のほか、結露防止や防音機能を備えているものがある
・防犯性が上がる
■二重窓のデメリット
・リフォーム工事が必要
・鍵が2つになり、窓を開けるのに手間がかかる
・窓掃除の枚数が増えて時間がかかる
【point4】窓下ヒーターを設置
窓からの冷気がひどくて、ちょっとした工夫では改善されない、ということもあります。
そういった場合には、窓下ヒーターの設置がおすすめです。
窓のすぐ近くでは、冷気が下降するダウンドラフトという現象が発生しています。
これによって足元に冷風が流れ込んできます。
よく隙間風と勘違いしてしまう人がいますが、そうではありません。
窓からの冷気が下降して足元を冷やしているわけです。
こういったダウンドラフトに対処するためには、窓下ヒーターが有効です。
窓下ヒーターは、「結露防止ヒーター」や「マルチヒーター」、「ウインドラジエーター」などの名称で販売されています。
■窓下ヒーターのメリット
・工事不要
・1~2kg程度なので、設置も簡単
・暖かい空気の壁を作って窓からの冷気をシャットアウト
・伸縮性のあるものや、色々なデザインの商品がリリースされていて、自分の家の窓に合わせやすい
・結露防止にも役立つ
■窓下ヒーターのデメリット
・値段が高め(12000円~30000円くらいが相場)
・電気代がかかる(1台につき月400~600円ぐらい。複数使用で高額になることも)
・窓の近くにコンセントがないと不便
・暖かくなるまでに時間がかかるものが多い
・あくまで窓の冷気に対する暖房器具。部屋全体を暖める意図では使えない
〈ダウンドラフトを防ぐ3つの視点〉
窓から下降する冷気であるダウンドラフトを防ぐためには、3つのポイントがあります。
①窓ガラスを冷やさない
②暖かくなった空気を窓に触れさせない
③窓からの冷気を遮断する
①については、断熱性が高い窓に替えるのが有効です。
②については、内窓や断熱スクリーンを取り付けるのが良いです。
前項で紹介した窓下ヒーターを活用するのも効果があります。
③についても、内窓や断熱スクリーン、窓下ヒーターの設置が効果的です。
【point5】ハニカム構造の断熱スクリーンを取り付け
断熱スクリーンのなかでも、特に性能が高いのが、ハニカム構造のものです。
ハニカム構造のスクリーンは、特に蜂の巣のような断面を持っています。
そこに空気の層が入っているため、高い断熱性を有しています。
これを窓に取り付けることで、ダウンドラフトをシャットアウトできます。
ハニカムスクリーンは、窓の寸法を計測したうえで、そのサイズに合わせて制作されます。
ぴったりと取り付けることが可能です。
設置すると、窓からの底冷えするような冷気が収まります。
ハニカムスクリーンをつけると、暖房器具の省エネにもつながります。
温まりやすく、冷めにくい部屋が完成します。
ハニカムスクリーンは開閉式なので、昼間には開けて太陽の光を取り込むこともできます。
ダウンドラフトが発生しているか確認する方法
家が寒いけれど、それがダウンドラフトによるものなのか分からない、ということもあるでしょう。
そういった場合には、簡単にダウンドラフトの有無を知る方法があります。
それは、結露です。
結露が発生しやすい窓は、ダウンドラフトが起きている可能性が極めて高いです。
結露はそもそも、窓が非常に冷えることでできるものであるからです。
【point6】床下に断熱材を入れる

戸建で多いのは、2階より1階のほうが寒いという現象です。
1階が寒い理由として、1つに床下からの冷気が挙げられます。
特に古い戸建の場合、床下に断熱材が入っていないことがあります。
床のすぐ下に氷のように冷たくなった地面がある、という状態になっています。
これだと、いくら窓からの冷気を対策して部屋を暖めても、足から伝わってくる冷気で寒さを感じてしまいます。
床下に断熱材をはめ込むリフォームをすると、この問題が解決されます。
工事は1日で終わるので、気軽に発注できます。
とはいってもリフォームは敷居が高い、と感じられる場合には、厚いカーペットを敷いたり、フローリングを二重張りにするだけでも、床の断熱性は向上します。
【point7】太陽光の力を借りる

カーテンを使って窓からの冷気を遮断したほうが良い、ということを述べました。
しかし、日中はカーテンを開けておいて、太陽光を室内に入れるのが効果的です。
太陽光は光熱費のかからない大変にエコな暖房器具です。
寒い住宅を暖めるには、これを上手く活用することが大切です。
太陽の熱は住宅の床や壁に蓄えられます。
そしてそこからの輻射熱で、室内はぽかぽかになります。
よく家の周りに大きな植木があって、せっかくの太陽光を自ら遮っているケースがあります。
できるだけ日の光を遮るような植木などの障害物は置かないようにしましょう。
室内においても、窓の周りにたくさん物を置いて太陽光を遮るのはNGです。
日中はカーテンを開けて太陽光を存分に取り込んでおいて、日が落ちたら厚手のカーテンをする、というのが賢いやり方です。
◆寒い時期でも家の中を暖かくするための7つのポイントについてまとめ

家が寒い一番の原因は、窓からの冷気です。
ここを対策するだけで随分と家の中は暖かくなります。
暖房に頼るのも良いですが、暖房なしでもできるだけ断熱性に優れた住宅にすることで、電気代もカットされて快適に過ごすことができます。
簡単なリフォーム感覚で対策するのがおすすめです。
それこそ、安く買ってきた断熱用のフィルムを窓に貼ってみたり、カーテンを厚手で長いものにするのは気軽にできます。
そういったところから始めて、より高い効果を求めて断熱スクリーンの取り付け、窓下ヒーターの設置などを検討していくのが良いでしょう。