2018/11/30   住宅建築用語集

防蟻処理(ぼうぎ)とは

auiewo編集部
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住宅・建設業界のライター歴8年の編集が主に執筆。必要とされる記事をわかりやすく執筆することを目指しています。

 

 

防蟻処理とは、家の木材にシロアリ被害が及ぶのを予防するためのものです。湿気を好むシロアリは、特に床下で繁殖することが多く、ひどいときは柱を伝って屋根裏にまで達することもあります。

このような家屋の被害を事前に防ぐため、防蟻処理を施します。シロアリ被害が起きてしまった後ではなく、事前に行うのが防蟻処理です。

 

防蟻処理と建築基準法

一般家屋の中で、最も多い割合を占めるのが木造です。木材は、シロアリの好物ですので、被害にあう前に予防することが重要です。これは、建築基準法でも定められています。

 

 

第四九条 木造の外壁のうち、鉄鋼モルタル塗その他軸組が腐りやすい構造である部分の下地には、防水紙その他これに類するものを使用しなければならない。

2 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から一メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。

 

「建築基準法施行令」

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=325CO0000000338_20180715_430CO0000000202&openerCode=1#412

「必要に応じて」とされていますが、新築の家の場合、防蟻処理はほとんどの場合採用されているでしょう。一度シロアリの侵入を許してしまえば、知らぬ間に家の重要な部分(土台や柱)を食い荒らされてしまうことがあるからです。

 

防蟻処理の主な方法

防蟻処理には、いくつかの方法があります。

・土壌処理=シロアリの侵入経路となる地面(土中)に薬剤を散布、防蟻層をつくる

・木への処理=木材の表面に薬剤を塗る。最初からシロアリの嫌う成分を塗る加工をしている木材を使用する

・ベイト工法=床下部分のベタ基礎部や庭などに、シロアリが好むエサ(駆除剤入り)を設置、巣に持ち帰らせてシロアリの繁殖を防止する

 

防蟻処理の有効期間

容易さから、多く取り入れられるベイト工法の場合、薬剤の有効期間は約3カ月とされています。このベイト工法に用いる薬剤は、ネット通信販売でも購入できますので、初回、専門家の施工を見て「どこに設置するべきか」が理解できれば、2度目からはご自分で薬剤設置をすることもできます。

しかし、想定できなかったルートからシロアリが屋内に侵入することも十分に考えられます。気づいた時には重要な部分を食い荒らされていたということを避けるために、数年に一度はシロアリ駆除業者に家の状態のチェックを依頼することも必要でしょう。

また、残念なことに防蟻処理をしたにもかかわらず家の中でシロアリ様の昆虫や、昆虫の羽根を発見したときは、すぐに専門業者に確認依頼をしてください。防蟻処理ではなく、駆除処理を行わなければならないでしょう。