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プレハブ工法とは
プレハブとは、「prefabricated（事前に作られた）」を略したことばです。これを転じて、家の建築に使用する部材を工場で加工しておき、現場での作業を極力避けることで施工期間や人件費を圧縮することを目的にした家の建て方を「プレハブ工法」と呼びます。
戦後の住宅需要の伸びに応えるため、プレハブ工法を積極的に取り入れたことで業績を伸ばし、知名度を上げたハウスメーカーもあります。
プレハブ工法は軽量鉄骨造だけではない
「プレハブ」と聞くと、工事現場の事務所として利用される小さな“小屋”をイメージされる方も少なくないでしょう。もちろんこのような軽量鉄骨の建物こそ、プレハブ工法の代表的なものです。
賃貸物件（アパート）によく採用される軽量鉄骨の建物はプレハブ工法です。
しかし、近年では軽量鉄骨だけでなく、木質パネルを使用するもの、鉄骨フレームを使用するもの、事前に形成したプレキャストコンクリートを使用するものと、プレハブ工法に用いられる素材は広がっています。
プレハブ工法のメリット
先に触れたとおり、家のほとんどの部分を「工場生産」することで施工期間を短くすることがプレハブ工法の最大のメリットです。現場（敷地）で行われることといえば、「組立作業」のようなことがほとんどです。
また、従来の木造（在来工法）のように、大工や他の職人の技術の良し悪しに影響されず、一定の品質を保てることもプレハブ工法のメリットに挙げられるでしょう。
プレハブ工法のデメリット
プレハブ工法は、別名「工業化住宅」です。工業製品ですので、メーカーごとに一定の“規格”に収まるよう、間取りや設備を決めていかなければなりません。これはコストを抑制するという面ではよいことですが、いわゆる「自由設計」とは程遠くなってしまうことはデメリットとしてカウントしなければならないでしょう。
少しでも規格から外れてしまうと、建築費用がぐんと上がってしまう、ないしは建築そのものを断られてしまうといった事態に陥ってしまいます。
そして、工業化住宅ならではの問題として、リフォームやリノベーションをしたいと思ったとき、（基本的に）建てたときと同じハウスメーカーに依頼しなければならない、という点もデメリットと考えられるでしょう。
プレハブ工法の家づくりを行うハウスメーカーが、「自社製品」に特化したリフォーム/リノベーション部門を構えているのは、このことが理由です。
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