国内の大手セメントメーカー5選!コンクリートの知られざる性質を解説

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家の基礎や大型施設、マンションなど、私たちの周りにはセメントとセメントを原料にした生コンクリート(生コン)製品が多く存在します。

あのグレーの“物体”はどのように生まれ、その後どう建物になるのでしょうか。

今回は、セメントメーカーと特徴、生コンの製造方法、とてもデリケートな生コンの性質についてご説明します。

※この情報は、2023年4月のものです。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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日本の代表的な大手セメントメーカー5社

まずは、国内で代表的なセメントメーカーとその特徴について取り上げます。

  • 太平洋セメント
  • 住友大阪セメント
  • 宇部興産
  • 三菱マテリアル
  • トクヤマ

これらの5社は、国内の売上高ランキングでも常に上位を占める大手セメントメーカーです。

それぞれの特徴をご紹介しましょう。

太平洋セメント

画像引用:taiheiyo-cement.co.jp

太平洋セメントは、その名がイメージさせるとおり、1881年(明治14年)創業の“老舗”です。

日本全国に10の支店/営業部があり、工場は7つもあります。

セメントを中心に、資源や環境事業、建材と建築土木などいくつもの事業を手がけていて、グループ企業の生産拠点はアメリカ・中国・ベトナム・フィリピンにまで及んでいます。

2018年6月には、水質浄化のための素材「セラクリーン」が環境省に認められ、干潟などの環境を改善する技術の実力が確認されました。

会社名 太平洋セメント株式会社
本社所在地 〒112-8503 東京都文京区小石川1-1-1 文京ガーデンゲートタワー
設立 1881年
資本金 862億円

住友大阪セメント

画像引用:https://www.soc.co.jp/

1907年(明治40年)に創業した住友大阪セメントは、住友グループの企業会社です。

セメントのみならず、コンクリート構造物用補修補強材、リチウムイオン電池用材料、特殊性能セラミックス製造などの部門を持っています。

支店/営業所は全国に17あり、セメント工場など製造拠点は7カ所あります。

公式サイトには、「ネットde工場見学」など、なかなか知ることのできない工場のすがたを解説するコンテンツもあります。

会社名 住友大阪セメント株式会社
本社所在地 〒105-8641 東京都港区東新橋1-9-2 汐留住友ビル20階
設立 1907年
資本金 416億円

宇部興産(UBE)

画像引用:http://www.ube-ind.co.jp/ube/jp/index.html

宇部興産は、1897年(明治30年)に匿名組合沖ノ山炭鉱組合として設立された会社です。

現在では、化学や医薬品、橋梁などの機械、エネルギー分野にまで進出しています。

国内の拠点は12、海外には27もの拠点を持ち、時代に合った“変革”をとげてきた歴史があります。

建設資材では、セメントだけでなく、地盤改良用素材、土木用資材、スレート板から資源のリサイクルまで幅広く手がけています。

会社名 UBE株式会社
本社所在地 〒105-8449 東京都港区芝浦1-2-1 シーバンスN館
創業 1897年
資本金 584億円

三菱マテリアル

画像引用:http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/

 

三菱マテリアルは、1971年(明治4年)に鉱山開発の九十九商会として創業しました。

その後、時代のニーズに合わせさまざまな分野に進出、セメントのみならず金属や電子材料事業も手がけるようになりました。

地下資源を活用した地熱発電開発も行う、“環境にやさしい企業”をモットーに事業推進しています。

会社名 三菱マテリアル株式会社
本社所在地 東京都千代田区丸の内3-2-3
創業 1871年
資本金 1,194億5,700万円

トクヤマ

画像引用:https://www.tokuyama.co.jp/

トクヤマは、1918年(大正7年)に当時輸入に頼っていたソーダ灰の国産化を目指して、日本曹達工業株式会社として創立しました。

その後セメント事業に進出してからは、高度成長期に石油関連の事業を拡大させるなど事業を大幅に拡大。

現在では国内に11拠点の他、アメリカやドイツ、中国など14カ所の海外拠点を持っています。

国内最大規模のセメント工場は、産業廃棄物のリサイクルに国内で最も早い段階から取り組んでいる企業です。

会社名 株式会社トクヤマ
本社所在地 〒101-8618 東京都千代田区外神田1‐7‐5
創立 1918年
資本金 100億円

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そもそもコンクリートって?セメントって何?

大きな規模の建物(公共施設やマンションなど)では、ほとんどコンクリートが使用されています。

コンクリートとは、セメント(石灰石など)が原料で、約1,400度の高温で焼いたものを砕き、粉にしています。

ホームセンターなどでも「ポルトランドセメント」とプリントされた袋を見かけることがあるでしょう。

これが生コンクリートの原料です。

生コンクリート(生コン)の作り方

セメント(ポルトランドセメントともいう)の粉に、骨材(砂利/砂)と水などを混ぜ合わせると、生コンクリートが出来上がります。

骨材はコンクリートの強度を上げるために必要なものですが、過去、塩分を含んだ海砂が用いられていた時期があり、その塩分が生コンクリート内に埋め込まれる鉄筋のサビを早めてしまうというトラブルを起こしたこともあります。

このような事態を受け、今では破壊されたコンクリート(=資源再生)や、高炉スラグ(金属精錬のときにでる廃材)を使うことも多くなっています。

ミキサー車で運搬される生コンクリートは、生コンクリート専用プラントで品質管理されながら製造されたものです。

必要な強度/求められる性質に合わせ調合されたものがプラントから生コン車へ送り込まれ、陸路で現場に運搬されるのです。

 

生コンクリートはとてもデリケート

プラントから送り出された生コンクリートは、ミキサー車に乗せられ、建設現場に向かいます。その間も適切な“管理”が必要です。

ミキサー車が木陰などで待機しているのを見たことはありませんか。

これは生コンクリートの温度を適切に保つために必要な作業のひとつなのです。

工事現場にミキサー車が既に入っているとき、通行量の多い道路に列をなすことは安全上よくありませんし、待っている間直射日光により生コン品質が落ちるのも好ましくありません。

一方、冬場の生コンクリートの管理も難しいものです。

冬場、特に寒さ厳しいエリアでは、生コンクリートに含まれる水分凍結を防ぐために、国土交通省の定める「寒中コンクリート施工」基準に従い、管理/施工しなければなりません。

打設(現場でコンクリート型枠に流し込むこと)ののち、凍結が予想されるときはヒーターを使用するなどして、コンクリートがもろくなることを防がなければならないのです。

セメント(コンクリート)は二次製品が多い

家を建てるとき、コンクリートと聞くと「コンクリート打ちっぱなし」や「ベタ基礎」などが思い浮かぶものですが、それ以外にも家に関連したコンクリート製品(二次製品)が多くあります。

コンクリート二次製品とは、生コンクリートを使い工場で製品化したものを指します。

住宅関連ならば、

  • 擁壁(段差のある土地で土が流れ出さないようにする壁状のもの)
  • ガレージ用の覆い(コの字型に成型されたもの)
  • U字溝(雨水などを流すための側溝に用いる)
  • U字溝用の蓋(U字溝に人やモノが落ちないようにかけるもの)

などが存在します。

このようなコンクリート二次製品は、現場で作成せず、工場で製造することから「プレキャスト」とも呼ばれ、工期の短縮にも役立ってくれます。

現在、プレキャストコンクリートを使用した「プレキャスト鉄筋コンクリート造の家(PC造)」もあり、比較的価格が安定していること、工期が短く済むことから、この建て方/リフォームを希望する方もいらっしゃいます。

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コンクリートが引き起こす問題

私たちの身近なところに多くあるコンクリートですが、ときに大きな問題となることがあります。

たとえば、弱い地盤の上に家を建てようとしたときに「コンクリートによる柱状改良工法」を採用した場合です。

家の重量と地盤強度を考え合わせ、必要な本数/深さにコンクリートを流し込む方法ですが、家を手放すときに“わるさ”をすることがあります。

家を解体して更地にして売る場合、その土地に埋まっているものをすべて取り除いていなければ売ることができません。

また、発がん性物質である「六価クロム」を可能な限り取り除いた特殊なセメントを使用しなければ、“公害”を引き起こすこともあります。

※地盤改良の種類やそれぞれの特徴に関しては、「地盤調査から地盤改良までの流れ。一般住宅に使われる種類と特徴・費用を解説」もご覧ください。

まとめ

セメントは、家だけでなく、知らず知らずのうちに生活内のあちらこちらで触れています。

土木建築業者が購入/利用するセメントから、ホームセンターで見るDIY向けセメントまで、製品もとても多く存在します。

セメントに骨材や水を混ぜて作る生コンクリートは、繊細に取り扱わなければならないデリケートなもの、ということもおわかりいただけたことと思います。

作って、壊して、また建てる…という「スクラップ&ビルド」は、環境面でもできるだけ避けたいものです。

セメントメーカーもこのことは認識していて、全社で環境問題に取り組んでいる会社も多くあることをご理解いただけると、セメントやコンクリートへの見方も少し変化するかもしれません。

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