15 Jan 2014
今住んでいる家や、設備の使い勝手がちょっと…というときに考えるリフォーム。
トイレやバスなどの一部設備だけを取り換える数十万円のものから、TVなどで見る施工前・施工後のような1千万円台の大掛かりなリフォームもあります。
また、住まい手の高齢化や、何らかの不幸によっての車いす生活を強いられた場合のリフォームもまた、特別な配慮が必要なもの。
それぞれの家によって状況は異なりますから、ここではその代表的なリフォーム箇所について考えてみることにしましょう。
もちろん、ピックアップする価格はある程度の目安として考えてください。
目次
家の中でリフォームの人気が高い箇所の注意点と目安価格
1.キッチン
設備の規模や、火まわりをIHクッキングヒーターにするかなどの選択する種類によって異なりますが、平均的には100万円前後となります。
折角作り替えても使い勝手がよくないのでは、リフォームの意味もありません。
日常生活の中では一番使用頻度の高い場所ですから、古くなったから取り換えればいい、では済まないところ。
「こういう風に使いたいんだ」というポイントを明確に伝えることが必要とも言えます。
いわゆる、「家事動線」を工務店と一緒にじっくりと考えるのです。
そこまで神経質に考えなくても、新しいシステムキッチンと入れ替えができればいい、というケースでしたら、在庫品や型落ちがないかと聞いてみるのもよいでしょう。
また、建材を取り扱うアウトレットのサイトで自分で購入し、工務店や設備屋に施工してもらうという方法も。
これは「施主支給」と呼ばれています。
もちろん、何でも相談でき、信頼できる工務店がすでに見つかっている場合のお話です。
信頼できる会社を知っている場合は、主たるパーツのみ購入し、他の部分(シンク下の棚など)は造作してもらえることもありますので、じっくり相談し、じっくり考えましょう。
2.トイレ
和式を洋式に、洋式をさらにグレードアップし内装までがらりと変えてしまう―ケースにより費用はまちまちですが、50万円あたりが中心の価格帯となるでしょう。
工務店やリフォーム専門点のサイトを見るとわかりますが、本体と施工料金をパックにし価格が明確なものも多いので比較的安心してお願いできるのがこのトイレのリフォームです。
単に便器が新しくなればよいということはなく、住まい手もこれから年齢を重ねることや、思わぬトラブル(ぎっくり腰など)を考え合わせれば、手すりを一つつけておくのもよいことです。
3.バス
設備の中で一番価格の幅があるのが、このバスです。
価格分布でいうと、50~100万円あたりです。
ただユニットバスに入れ替えるのか、面積まで広げるのかでも違いますし、お風呂に求める機能によってもかなり差が出ます。
梅雨時期にお洗濯ものが干せるように乾燥機能を持たせたり、冬のヒートショックを防ぐための暖房機能を持たせたりと、選択の幅が広いのです。
よって、このバスについては施主支給はあまり考えない方がよいでしょう。
家の造りによっては、床下の配管から敷設替えしなくてはならないケースも散見されますので、見えないところにお金がかかってしまうことも。
単にユニットバスに入れ替えるだけ、というケースであれば費用はぐんと抑えられます。
4.洗面台
これは比較的価格も安く、明確な金額です。パック料金になっているものもよくみられます。
平均的な価格は、~50万円程度。
お客様からも目につきやすい部分であるだけに、ここだけは個性的に作りたいと思っている方もおられるはず。
ご家族にとっても、滞在時間こそ短いものの、1日の中での使用回数が高いのがこの洗面台。
好みの鏡や手洗いボウル、蛇口が比較的簡単に見つかりますから、「好きなように作れる」のも魅力的です。
5.洋室を和室に、和室を洋室に
これも選択肢が広いです。
洋室を和室に…かなり大雑把な値段でいうなら、~100万円でしょうか。
部屋全体のイメージ統一の必要がありますから、打合せに時間がかかります。
洋室を、そのモダンなイメージのまま和室に仕立てたいのなら、「琉球畳」「置き畳」はどうでしょうか。
正方形で、畳のヘリがないため、床にそのまま敷き詰めればよいというもの。
床から上がってくる足元の冷えを抑えるにも効果があります。
また、「高床式ユニット畳」でしたら、フローリングのリビングの一角を、収納スペース付の掘りごたつにすることもできます。
一方、和室を洋室にする場合も費用はほぼ変わらず。
ですが、こちらは置き畳などの簡易な施工という訳にはいかず、床の下地材からの取り換え、1階であれば冷えを防止するための断熱材、壁やクロスの張り替え、押入れをクローゼットに変更―などが必要になります。
よって、どうしても施工に時間がかかってしまうことが考えられますから、初回は床だけ、などのように分割で仕上げてゆくのもよいでしょう。
6.バリアフリー
実はこれが一番厄介です。
現在の状態を助ける家にするのか、その後の状況の変化をも含めて考えるのかでまったく造り方が変わります。
とりあえずご高齢の方に配慮して、というのであれば、手すりや段差をなくす程度でよいでしょうし、車いすを使用することまで考え合わせるのであれば、車いすの回転を助けるために廊下を広く取るなどの大掛かりな工事となります。
トイレやバスの変更も必要でしょう。
これについては、実際に設計や施工の実績を積んだ建築家や工務店の知識や技術が必要。
それでなくても費用のかかるバリアフリー工事ですから、後々の後悔はしたくないもの。
あわてることなく、しっかりとその技量を見極める必要があります。
介護の専門家や、地元の障がい者自立支援のNPO法人なども相談に乗ってくれるはず。
家を一生涯の住まいとするためには、様々な角度からのアドバイスを求めてください。
7.二世帯住宅
そもそも存在する家を二世帯住宅にするのも、配慮を必要とする分野です。
家族同士のかかわりをどこまでと考えるのかにより、作り込み方は全く異なります。
キッチンもお風呂も完全に別個にする「分離型」、それらを共用する「一部共用型」、玄関やリビングまでもを一緒に使う「完全共用型」などに分類されます。
当然のことながら、リフォームしようとしている家の状況や、どの型を希望するかにより費用は全く異なりますので、ここでは平均的な価格は挙げません。
一番大切なのは、やはり、ご家族関係。
双方で生活スタイルも違いますし、費用の案分についても問題になりがち。
建築士や工務店を間にはさみ、時には言い合いになっても、双方が折り合いを付けられるラインをきちんと見極めることです。
バリアフリーと同じく、かなりの費用が必要なだけに「こんなはずではなかった」という後悔をしたくはないはず。
焦らずにじっくりと話し合いをしてください。
まとめ
リフォームと一言で言っても、単に設備を変えればよいものから、その後の暮らし方まで一変してしまう大型工事まで存在することがお分かり頂けたと思います。
いずれのケースでも一番大事なのは「きちんと優先順位をつけること」。
もちろん一度に施工できるのならディスカウント交渉できる可能性もあります。
ですが、施行中の暮らしを考えると、緊急の場合を除き、少しずつ手を入れてゆくのがベストでしょう。
リフォームを考えるにあたって、覚えておきたいことのまとめです。
- 水回りは比較的簡易に施工できる。
- 時には「施主支給」により安くできる可能性も。
- バリアフリー化は「今」を見るのか、「将来」も考えるのかでプランが全く変わる。
- 二世帯住宅は、家族関係が一番の焦点。
せっかく家を手直しするのですから、その後も充分に機能するよう、じっくりと優先順位を決めながら進めてくださいね。



