せっかくマイホームを建てるのなら、週末に家族で「楽しめる家」にしたいですよね。
そういったニーズから注目されているのが「中庭」。
中庭のある家は、作品集などでもよく目にするものです。
外からは見えない、もしくは見えづらい中庭でしたら、お子様のいらっしゃるご家庭だと夏場にプールを置いたりして楽しむことができます。
また、ガーデニングも楽しめることでしょうし、ウッドデッキを配置することでもう一つのリビング(バーベキューやお茶を楽しむスペース)として活用できる家となることでしょう。
さて、こういったデザインの面でも重宝される中庭のある家ですが、やはり何事にもメリットにはデメリットもつきもの。
この「中庭のある家」の良い点・悪い点をピックアップしてみましょう。
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中庭のある家のメリット5つ
- 外から見えにくいので、プライバシーを保った自由なスペースが確保できる
- 北側など光の入りにくい部屋でも、中庭を通して自然光を取り入れやすい
- 防犯面をさほど意識せずに済むので窓からの通気がしやすくなる
- ご近所にこれから何が建つかわからない分譲地などでは、先に自分たちのプライベートスペースを確保しておけば後々有利にはたらく
- 北向きの土地でも、明るい家を作りやすい
やはり、プライバシーを確保した庭があるというのが最大のメリットですね。
プライベート空間でガーデニングやBBQ、おうちプールができたりと色々な楽しみ方ができます。
中庭のある家のデメリット6つ
- 完全な「ロ」の字型の中庭は風の流れをきちんと理解していないと湿気がこもる場所となる
- 居住スペースが減ってしまうケースも
- 窓ガラスの多用で、光熱費が上がってしまう可能性もある
- 土地に対しての建て方次第では外から見える面積が増え、外装に費用が掛かってしまう
- 動線(人が歩く経路)が長くなりがち
- 窓を大きく取ろうとすることで、構造上の強度が必要となる
中庭のデメリットは’より手間がかかる’ということでしょうか。
敷地や費用に余裕がないと難しいという点がデメリットとなります。
中庭は何のために作る?パティオの間取り・活用例
ある程度の敷地面積と建坪が確保できなければ、快適な「中庭のある家」は難しいものです。
そもそも、近年増えてきている中庭のある家はその部分に何を求めているのでしょうか。
建築家の作品集を見ていると、スペイン風の「パティオ」を思わせるものが多いのが特徴。
「パティオ」は、リビングの延長で使用され、ご近所さんを招いてのガーデンパーティや井戸端会議の場になったりします。
引用: ミルクリーク
プライベート空間としてでなく、人の集う場としても利用されるのです。
ウッドデッキやテラコッタ調タイル(↓画像)を敷き詰めたりして、リビングの延長として使用が可能です。
引用: 【楽天市場】 ショップ一覧
春や秋など、気候の良い頃には外部からの視線を気にせずにくつろげる場となります。小さなお子さまがいらっしゃれば、安心して遊ばせることもできますから、親御さんとしては安心の住まいともなるでしょう。
狭い敷地だからこそ中庭が有利にはたらくケースもあります。
可能な限り敷地ぎりぎりに家を建て、内側に庭を持ってきます。お隣さんとの間隔が狭い場合、どうしてもプライバシーの問題は発生しやすいものです。
また、大通りに面した土地だったのなら、お隣さんだけでなく通りを行き交う人たちの視線が気になり、カーテンを閉め切って暮らさなくてはならない事もあり得ます。せっかく新しい家を建てても、これではゆっくりくつろぐこともままなりませんね。
これらの問題を解消してくれるのが、「中庭のある家」です。
中庭があると以下のメリットがあります
- プライバシーを保てる
- 明るさや通気を確保できる
- 安心して子供を遊ばせることができる
- お友達との楽しい時間を持てる
ご自宅でのお仕事をされている方は、気分を変えるためにお散歩をされることも珍しくありません。
外出までしなくてもコーヒーを片手に中庭に出ることで、外の空気に触れることができるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
また、動線が長くなる面こそあれ、2世帯住宅を建てようとしているのならばさらによいこともあります。
それぞれの世帯のつながりは持ちつつも、中庭を隔てることでそれぞれの暮らしを疑似的に分離することができるでしょう。何かがあれば声を掛けられますし、すぐに駆けつけることのできる距離です。家族のあり方の面でもメリットが見いだせるかもしれません。
おしゃれな空間が注目されている「中庭のある家」ですが、暮らし方に直結する側面を有しますので、家を建てようとお考えの方は、ご一考されることをお勧めします。
「ロの字」「コの字」の家で実現できる中庭。
敷地や暮らし方、気候の問題と関係する部分が多い家となりますから、中庭のある家を多く手掛けた建築家への相談をしましょう。
失敗しない中庭の作り方
中庭をマイホームに取り入れる際に気を付けたいポイントは以下の3つです。
- 風の通り方、水はけのしやすさを考える
- 建物の断熱性を考える
- 生活動線を考える
中庭をつくると、周りの三方もしくは四方を建物で囲うかたちとなります。
そうなると風通しが悪くなったり水はけが悪くなったり、太陽の光が入りにくかったりする可能性があるため、そのあたりの設計には工夫が必要です。
また、中庭を望むように建物を配置するとどうしても窓が多くなるので断熱性能が落ちてしまいがち。
それをどうカバーするかは、設計士とよく相談する必要があるでしょう。
同様にコの字となる家の形をどう生かすか、生活動線が不便な間取りにならないか、という点は十分に配慮が必要です。
中庭は外の空気を感じられて開放感のあるものですが、一方で通常の家のつくりとは異なる点にも工夫が必要なのです。
中庭のある家|まとめ
お子さんがおられるご家庭、ご両親との同居も考えられるご家庭では、とてもメリットの大きい中庭。
- 可能な限り明るい部屋
- 外部からの人目を気にしなくて済み
- オープンでリラックスできるスペース
といったおしゃれなだけでなく、プライバシーの面でご家族を守ることができるのが、中庭なのです。
特にデザイン=機能美だ、とお考えの方にこそお勧めです。
快適で安心できる家づくりのためにも、中庭のある家を検討材料の一つに含めてください。ご家族で四季を楽しむと同時に、お仲間との楽しい週末をエンジョイできることでしょう。今後も、中庭のある家は増えてゆくことでしょう。
建築家との相談の中に、是非含めてみてください。一味違った暮らし方が見えてくるはずです。
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