家づくりするには、まず何から始めたらいい?流れと契約先別の違い、失敗例、お金の話などを網羅!

家づくりするには、まず何から始めたらいい?流れと契約先別の違い、失敗例、お金の話などを網羅! 注文住宅

家づくりをはじめるにはまず、何からスタートすればいいのでしょうか。多くの人はこのはじめの段階でつまずきます。

ここでは、家づくりをはじめるタイミング、家づくりに必要なお金の話、家づくりの全体の流れ、契約先ごとの特徴、失敗談と後悔しないために行動していただきたいことをご紹介します。

このページを読むと、家づくりの網羅的な知識が身につきますので、全体の流れを知り、その上で何から始めたらいいのかがわかり、後悔しないための行動を今すぐに起こせるようになります。

家づくりの第一歩としてこのページをお役立てください。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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  1. 1.みんなは「家づくり」を、どのタイミングで始めてる?
    1. 1-1.結婚前
    2. 1-2.結婚したとき
    3. 1-3.子どもができたとき
    4. 1-4.消費税増税前
  2. 2.みんなは「家づくり」に、どれくらいのお金をかけている?
    1. 2-1.首都圏平均は約3,593万円
    2. 2-2.近畿圏平均は、約3,436万円
    3. 2-3.東海圏平均は、約3,405万円
    4. 2-4.北海道平均は、約3,116万円
    5. 2-5.東北平均は、約3,111万円
    6. 2-6. 北関東信越平均は、約3,084万円
    7. 2-7.南関東平均は、約3,488万円
    8. 2-8.東海平均は、約3,390万円
    9. 2-9.北陸平均は、約3,158万円
    10. 2-10.近畿平均は、約3,437万円
    11. 2-11.中国平均は、約3,199万円
    12. 2-12.四国平均は、約2,975万円
    13. 2-13.北部九州平均は、約3,217万円
    14. 2-14.南九州平均は、約2,936万円
  3. 3.家づくりの大まかな流れ8ステップ
    1. 3-1.情報収集
    2. 3-2.資料請求などの問い合わせ
    3. 3-3.面談・購入申し込み
    4. 3-4.住宅ローンの事前審査
    5. 3-5.契約
    6. 3-6.住宅ローン申し込み
    7. 3-7.融資の実行
    8. 3-8.建物の確認と引き渡し
  4. 4.家づくりの代表的な3つの依頼先ごとのオススメしたい人と特徴、坪単価
    1. 4-1.ハウスメーカーをオススメしたい人と、特徴・坪単価
    2. 4-2. 工務店をオススメしたい人と、特徴・坪単価
    3. 4-3.建築家をオススメしたい人と、特徴・坪単価
  5. 5.家づくりの情報収集〜住宅ローン〜契約段階〜工事完了までの失敗談12例
    1. 5-1.情報収集・資料請求での失敗例
    2. 5-2. 面談・購入申し込みでの失敗例
    3. 5-3.住宅ローンの事前審査・契約での失敗例
    4. 5-4.工事中~工事完了までの失敗例
  6. 6.家づくりの引き渡し後の間取りの失敗談15例
    1. 6-1.隣の家との関係を充分に検討せず、「リラックスできない家」に
    2. 6-2.流行の玄関収納が生活感・ニオイを生んでしまった
    3. 6-3.吹き抜けを作ったところ、光熱費や音の問題が生じた
    4. 6-4.広いキッチンは一歩間違うと家事のしにくい空間に
    5. 6-5.プライバシーの要「トイレ」の問題
    6. 6-6.大きな収納を作ったが、位置が悪かった
    7. 6-7.コンセントの位置や高さ、数の問題
  7. 7.家づくりで後悔しないためにオススメしたい5つの行動
    1. 7-1.情報収集の段階では「広く・浅く」
    2. 7-2.資料請求・面談は、イメージにかなう会社のみへ
    3. 7-3.詳細相談・購入申し込みまでは「我が家の優先順位」に従う
    4. 7-4.住宅ローンの審査に備え、「お金のデザイン」を済ませておく
    5. 7-5.家づくり期間中は、時間的余裕を持つ
  8. まとめ

1.みんなは「家づくり」を、どのタイミングで始めてる?

家づくりには、適したタイミングがあります。人生のステージにおいて、また時勢に合わせた「家づくりに適した時期」とそのメリットは以下の通りです。

1-1.結婚前

まだ将来のことはわからない、でもどのようになっても家だけは欲しいという方が独身のうちに家づくりに取りかかっています。

独身でローンを利用すると、小さな家しか手に入らないことも考えられますが、

  • 早いうちに住宅ローンを払い終える見通しが立つ
  • 住宅ローンの返済期間を長く取れるので月々の支払額を低くできる
  • 結婚してもそこに住める可能性がある
  • 手狭になっても賃貸物件として貸せる/売却できる

といったメリットがあります。

1-2.結婚したとき

結婚したとき

家づくりに最も適しているといえるのが、結婚したときです。これまで他人だったふたりが「どのように暮らすのか」を一緒に考えるタイミングです。

  • 夫婦ふたりの収入を合算し、住宅ローンを組める
  • 先々の生活を共に考えられるタイミングにあり、ライフプランを想定できる
  • 子どもをもうけるか、何人考えているかなども一緒に考えられる

1-3.子どもができたとき

子どもを授かったときには、より具体的に将来のことを考えるものです。将来子どもをどう育てるか、どのように進学させるのかなど、先々のマネープランもより“リアル”に検討できるときです。

  • 家づくりにあたって、子ども部屋など子育て環境をしっかり考えられる
  • 夫婦共働きの場合、出産前後に働けない時期ができることも検討材料に入れられる
  • 子育てにかかる費用(直近のデータ)を知り、住宅ローンを無理ない計画にできる

1-4.消費税増税前

消費税増税は、モノの総費用を大きく左右します。とくに家となるとその費用は多額になりますので、増税前に家づくりをする方は多くいます。

駆け込み需要により材料費・人件費が高騰しますので、家づくりを考えている方は早めに具体化しましょう。

平成31年には、消費税が現在の8%から10%に上がる予定となっています。8%のうちに家づくりに取りかかるメリットは次の通りです。

  • 建物にまつわる消費税が安くあがる
  • 不動産業者に支払う仲介手数料にかかる消費税が安くあがる
  • 金融機関に支払う事務手数料にかかる消費税が安くあがる
  • 司法書士に支払う代行手数料にかかる消費税が安くあがる

※例;3,500万円の物件(1,500万円の土地+2,000万円の建物)を購入したとき、消費税が5%のときと8%のときとの消費税分の差額は60万円でした。

2.みんなは「家づくり」に、どれくらいのお金をかけている?

家は、「あなたにとってのベスト」を選べばよいものですが、やはり一般的な動向は気になるものです。他の人たちは家づくりにどれくらいの出費をしているのでしょうか。関係ないエリアは読み飛ばしてください。

※ここで使用しているデータは、住宅金融支援機構の「2016年度集計表(第1-1表 地域別都道府県別主要指標(全体))」を元にしています。家づくりに際し、土地取得をした/しないを問わず、家の建設費のみを取り上げています。

2-1.首都圏平均は約3,593万円

首都圏では、家づくりに約3,593万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=819.4万円
  • 借入金=2,705.6万円
  • その他からの借り入れ=89.8万円

そして、

  • 月々の予定返済額=9万9,200円

となっています。

2-2.近畿圏平均は、約3,436万円

近畿圏では、家づくりに約3,436万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=735.1万円
  • 借入金=2,632万円
  • その他からの借り入れ=85.1万円

そして、

  • 月々の予定返済額=9万3,300円

となっています。

2-3.東海圏平均は、約3,405万円

東海圏では、家づくりに約3,405万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=730.9万円
  • 借入金=2,614.9万円
  • その他からの借り入れ=68.4万円

そして、

  • 月々の予定返済額=9万3,200円

となっています。

2-4.北海道平均は、約3,116万円

北海道では、家づくりに約3,116万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=544.2万円
  • 借入金=2,545.6万円
  • その他からの借り入れ=26.9万円

そして、

  • 月々の予定返済額=8万7,900円

となっています。

2-5.東北平均は、約3,111万円

東北では、家づくりに約3,111万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=584.4万円
  • 借入金=2,476万円
  • その他からの借り入れ=53.2万円

そして、

  • 月々の予定返済額=8万6,400円

となっています。

2-6. 北関東信越平均は、約3,084万円

北関東信越では、家づくりに約3,084万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=605.6万円
  • 借入金=2,425.5万円
  • その他からの借り入れ=59.4万円

そして、

  • 月々の予定返済額=8万4,900円

となっています。

2-7.南関東平均は、約3,488万円

南関東では、家づくりに約3,488万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=769.2万円
  • 借入金=2,652.6万円
  • その他からの借り入れ=83.8万円

そして、

  • 月々の予定返済額=9万6,300円

となっています。

2-8.東海平均は、約3,390万円

東海では、家づくりに約3,390万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=726.6万円
  • 借入金=2,604.5万円
  • その他からの借り入れ=68.5万円

そして、

  • 月々の予定返済額=9万3,200円

となっています。

2-9.北陸平均は、約3,158万円

北陸では、家づくりに約3,158万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=698.0万円
  • 借入金=2,429.2万円
  • その他からの借り入れ=39.3万円

そして、

  • 月々の予定返済額=8万6,200円

となっています。

2-10.近畿平均は、約3,437万円

近畿では、家づくりに約3,437万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=736.2万円
  • 借入金=2,632.3万円
  • その他からの借り入れ=85.0万円

そして、

  • 月々の予定返済額=9万3,300円

となっています。

2-11.中国平均は、約3,199万円

中国では、家づくりに約3,199万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=632.9万円
  • 借入金=2,509.9万円
  • その他からの借り入れ=60.4万円

そして、

  • 月々の予定返済額=8万8,200円

となっています。

2-12.四国平均は、約2,975万円

四国では、家づくりに約2,975万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=617.2万円
  • 借入金=2,343.6万円
  • その他からの借り入れ=24.9万円

そして、

  • 月々の予定返済額=8万3,700円

となっています。

2-13.北部九州平均は、約3,217万円

北部九州では、家づくりに約3,217万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=541.6万円
  • 借入金=2,617.7万円
  • その他からの借り入れ=60.8万円

そして、

  • 月々の予定返済額=9万600円

となっています。

2-14.南九州平均は、約2,936万円

南九州では、家づくりに約2,936万円かけています。資金調達の内訳は次の通りです。

  • 手持金(頭金)=438.4万円
  • 借入金=2,455.6万円
  • その他からの借り入れ=51.9万円

そして、

  • 月々の予定返済額=8万4,300円

となっています。

3.家づくりの大まかな流れ8ステップ

家づくりの大まかな流れ8ステップ

家づくりには、避けて通れない大きな8つのステップがあります。これらはどのような方法で家づくりをするときでも共通ですので覚えておいてください。

3-1.情報収集

家づくりをどこへ依頼するのかを粗方絞り込むため、情報収集をします。家づくりに関する雑誌を購入したり、ハウスメーカーや工務店などのWEBサイトをチェックしてください。いま、あなたが見ているこのブログ記事のようなものも参考になるものがあります。

家を建てたことのある親戚や知人など、体験者から話を聞くのもためになります。

どの会社に頼んだのか、どのように相談が進められたか、そのときの雰囲気、そして実際に工事に入ってから完成するまでどのように対応してくれたか、立てた後のアフターサービスはどうだったかなど、実体験を聞くことができれば一番よいでしょう。

この段階で注意したいのは、

・いくらその人のおすすめでも、無理に選択肢に入れない

です。

家づくりは、人それぞれ優先すべきものは異なります。もちろん、お知り合いの家で自分の求めるものが満たされていると考えるのであれば別ですが、他に気になることがあれば紹介してもらうことは避けてください。

無理な家づくりが進んでしまうことも考えられますし、「やっぱり違う」と途中で断ってしまうと、紹介してくれた人との関係がぎくしゃくしてしまうこともあり得るからです。

3-2.資料請求などの問い合わせ

ある程度気になる会社(ハウスメーカーや工務店)を絞り込んだら、資料請求をします。オープンハウスやモデルハウスへ出向き見学、資料をもらってくるという方法もあります。

一旦資料請求をすると、概ねの場合で営業攻勢をかけられます。

この段階で注意したいのは

・営業担当者の電話・訪問回数などで根負けしない

です。

この頃までに自分の建てたい家で何に重きを置くのかをはっきりさせておけば、うかつに話を進められることはありません。

「私たちは○○を実現したいのですが可能ですか」「○○のような雰囲気にしたいのですができるでしょうか」など、ある程度のビジョンを提示すれば、可能、難しい、ないしは標準仕様では無理などの答えが返ってくるはずです。

3-3.面談・購入申し込み

希望する家が建てられそうな会社を数社に絞り込めれば、営業担当者との面談に進みます。先に触れたとおり、どのような家をつくりたいのかをある程度明確にできていれば、ラフプランを作成してもらえるはずです。

複数社から手に入れたラフプランをもとに、再度ご家族で検討してください。

ここで注意したいのは、

・どうしてもゆずれない点と、ある程度はゆずってもよい点に「優先順位をつけておく」

ことです。

このポイントをはっきりとさせておけば、話を進めようとしている会社の中でどこが一番応えてくれそうかが見えてきます。

そして、

・何度まで無料でラフプランの練り直しをしてくれるのか

についても聞いておきます。

はじめから「ここでしか建てたくない」と決めておられる方以外、「よりよい家にするにはどこを選ぶべきか」で悩むはずですが、面談・相談が進むたびにその会社内では“人件費”を割いています。

何度でも無料、という会社はありませんので、無料の回数内である程度の“かたち”が見えてくるよう自分たちでも「欲しい家のイメージ」を事前に固めておかなければなりません。

納得できる会社を1社に絞り込めたとき、具体的な相談(プランニング)に入り、詳細を煮詰め、納得できてはじめて購入申し込みへと進みます。

3-4.住宅ローンの事前審査

住宅ローンの事前審査では、借り入れが可能か、可能であればいくらまでか、金利をいくらくらいにするかが決まります。

住宅ローンの事前審査には、「家の建築費用見積書」や「収入証明」「本人確認資料」などが必要です。

  • この人はどのような家をいくらで買うのか(見積書)
  • 収入を証明するもの(源泉徴収表や会社決算書コピー、確定申告書コピーなど)
  • 本人確認資料(運転免許書のコピーなど)

を提示し、その家に借りる金額の担保価値があるか、その人本人に支払い能力があるかなどを審査してもらいます。

このとき注意したいのは、

・借りられるお金=返せるお金ではない

という点です。家づくりには土地や家そのもののみではなく、他に「諸費用」が必要です。これらを住宅ローンに含めなければ、手元のお金を取り崩し利用することになりますので、入れられる頭金が変更となるでしょう。

また、将来的に子どもの教育費がかさむ時期なども検討しておかなければ、住宅ローンを返済し続けることが重圧となってしまうことも考えられます。

事前審査までに、今後の「お金のデザイン」も完了させておかなければなりません。

3-5.契約

融資が可能か、いくらまで借りられるのかが確認できると、家づくりのパートナーに選んだ会社と契約を結びます。発注する方(施主)と、家を建てる工事を行う会社(請負者)との間で契約書を交わす手続きです。

この契約書や契約約款の中で工期や金額、お金の支払い方、工事が遅延した場合の取り扱い、瑕疵があった場合にどう解決するかを明示しています。

ここでの注意点は、

  • 署名捺印する前に、隅々まで読み、理解する(わからないことがあれば質問する)
  • ローン特約をつけておく(もしも住宅ローンが通らなかったら、先に入金した頭金などを返してもらえる旨の約束)

です。

数千万円のお金が動く契約書ですので、念には念を入れ、丁寧に読み進めてください。

見積書も、工事に必要な部材の品目・形状や寸法・単価・数量が明確に記されているか改めて確認しましょう。この書類が細かければ細かいほど、工事中に変更が起きてしまったときの金銭トラブルが少なくなります。

ローン特約は必ずつけてもらいましょう。仮審査を通ったものの、何かのトラブルで本審査をパスできないこともないとはいえません。このとき、一度支払ったお金を取り返せず、ときに裁判にまで発展することがあります。

3-6.住宅ローン申し込み

工事請負契約書や土地の購入契約書、実印や印鑑証明書、金銭消費貸借契約など、住宅ローン申し込みに必要なものを揃え、金融機関の担当者と会います。書類の書き間違いはないか、足りない書類はないかなど、不備がないよう最終確認をします。

その後、住宅ローンの本審査(金融機関・信用保証会社・生命保険会社など融資に関連する会社が内容をチェック)を経て、可否が決められます。

注文住宅で起こりがちなことの中に、「思ったより費用があがってしまった」、があります。この場合はすぐに金融機関へ相談します。

仮審査の後住宅ローンの増額はできなくはありませんが、

  • 再度審査が行われ時間がかかる
  • 基本的に返済比率上限額を越えない範囲での増額しか認められない(条件付きで認められることもある)
  • 融資実行までの期間が延びることで、工事を請け負ってくれた会社などに迷惑をかける(ペナルティがあることも)

について注意を払わなければなりません。

住宅ローン審査について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

3-7.融資の実行

事前審査から融資の実行日までには1~2カ月かかります。概ねの銀行では、この融資実行日に金利が確定します。

融資の実行日に注意をしたいのは、次のポイントです。

  • 立会決済を求められたとき=融資を受ける人・不動産会社・工事請負業者・司法書士などが集合し、それぞれの決済・書類手続きを行う
  • 立会決済ではないとき=司法書士が抵当権設定などの手続き準備を行い、その後融資が実行される。融資を受ける人自身の口座に振り込まれる、ないしは不動産会社や工事請負業者に直接振り込みとなり、そのお金の動きを確認したら、抵当権設定登録申請が行われる

このように、融資の実行日は仕事を休むなどして時間を空けておかなければなりません。

3-8.建物の確認と引き渡し

建物の確認(完成検査ないしは竣工検査とも呼ばれる)は、家が出来上がったときに建築確認申請の許可をおろした審査機関と設計者、工事監理者、施工業者で行います。できれば家づくりの依頼者である施主も立ち会うとよいでしょう。

これは建築確認申請時に提出した設計図どおりに家が建てられているかを確認する作業で、ときに軽微な変更が入ることがあります。

これに備え、

・施主も建物の確認に立ち会うのが望ましい

といえます。

一方、引渡しは現地で行うものではなく、住宅ローンを契約した金融機関で行います。建物の名義を施主にする手続きが引き渡しに該当する行為です。つまり、「融資の実行日」が引き渡し日となります。

4.家づくりの代表的な3つの依頼先ごとのオススメしたい人と特徴、坪単価

家づくりに関して情報収集中の方ならば概ねご理解なさっていると思いますが、依頼先は「ハウスメーカー」「工務店」「建築家」の3種があります。それぞれの特徴から、おススメしたい人や坪単価などについてお伝えします。

4-1.ハウスメーカーをオススメしたい人と、特徴・坪単価

ハウスメーカーをオススメしたい人と、特徴・坪単価

ハウスメーカーの特徴は、予め定められた規格・仕様の中から家を“選ぶ”ことができることです。また、ハウスメーカーによっては、家の部材を工場で作成、現場で組み立てるところもあります。

メリットは、

  1. 工期が短く済む
  2. 工期が短い分、人件費を安く抑えられる
  3. 特殊な問題さえなければ、追加の工事費の発生はない

 

デメリットは、

  1. 決められた規格・仕様内で家づくりをしなければならない
  2. 規格・仕様から外れる家を求めるとき、費用が跳ね上がる

です。

 

「購入予定の家に早く住みたい」「家づくりに細かなこだわりはない」といった人にオススメの依頼先です。

坪単価は安いところで40万円、高いところで80万円といわれています。

4-2. 工務店をオススメしたい人と、特徴・坪単価

工務店の特徴は、独特の“こだわりポイント”を持っていることです。木の特性を知り尽くしていて無垢材の使用を得意としている、地元密着方針からいざというときのメンテナンス体勢を整えているなどです。

メリットは、

  1. 木の家が欲しいというニーズに応えてもらえる
  2. 腕の良い大工とのパイプを持っている
  3. 何かしらの不具合が発生したときにスピーディーに対応してもらえる

 

デメリットは、

  1. 木造の家の場合、市場価格に影響されて部材購入費用が上下することがある
  2. 自社設計でない場合、外部の建築士に依頼することなり、相談が煩雑になる
  3. 受注のみで、実際の施工は下請にさせる会社もあり、瑕疵発生時にどちらの責任かで解決までに時間がかかることがある
  4. 特殊なデザイン/これまでに建てたことのないタイプの家を苦手とする

 

「地元の木材を使いたい」「何かのときに早期の手当てをしてもらいたい」という人にオススメの依頼先です。

坪単価は安いところで45万円、高いところで60万円といわれています。

4-3.建築家をオススメしたい人と、特徴・坪単価

建築家との家づくりの特徴は、他にはない外観・内装など「オンリーワン」の家が手に入るということです。建築家はそれぞれに、用いる材料へのこだわりや、作風にオリジナリティがあるといった点があります。

メリットは、

  1. 他のどこにもない“1点モノ”の家が手に入る
  2. 家族それぞれに思い描く「家」のイメージをうまく融合してもらえる
  3. 家族構成の変化にも対応できる工夫を提案してもらえる

 

デメリットは、

  1. 初回相談から家の完成までに時間がかかる
  2. こだわりを反映させやすい分、建築費用が高くなるケースが多い

 

「時間がかかってもいい、自分好みの家づくりをしたい」という人にオススメの依頼先です。

坪単価は建築家にもよりますが、坪単価は概ね70万円~といわれています。

5.家づくりの情報収集〜住宅ローン〜契約段階〜工事完了までの失敗談12例

家づくりには、多くのステップがありその時々に“失敗の可能性”があります。情報収集から引き渡し前までの各ステップでの失敗例・注意点をご説明します。

5-1.情報収集・資料請求での失敗例

  • 気に入った間取りの家を見つけたが、写真ではその広さ(スケール感)がつかめなかった
  • 資料が多いほうが良いと思い多くの会社に資料請求をしたら、営業攻勢をかけられ断るのに時間を取られた
  • 知り合いの家が気に入り紹介してもらったが、家づくりにおいての考え方が違うことに気づいても言い出しにくくそのまま話が進んだ

家づくりに関する情報収集法として、ネットで調べる・書籍や雑誌を購入する・知り合いに相談するといった方法が多く採用されます。これだけではあまりよくありません。

ネットの特性として「その口コミが本物かわからない」「個人の感想でしかない」という問題をはらんでいますし、書籍や雑誌の中には「広告扱いでよいことしか書いていない」ことも考えられます。

また、お知り合いとあなたが家に求めるものは異なっていて当然です。お知り合いが満足していても、あなたの望むものがその会社で実現するとは限りません。

5-2. 面談・購入申し込みでの失敗例

面談・購入申し込みでの失敗例

  • ハウスメーカーの営業担当者が建築・お金周りに関しての知識に乏しく、何度も担当者を変えてもらった。その度に一からの相談となり、予定していた時期に家は建たなかった
  • 提案の内容は概ねよかったが、アピールが強硬で、こちらの希望を聞き入れてもらえる余地がないように感じて息苦しかった
  • 夫婦共働き、なおかつ二世帯住宅のため時間がなかなか合わなかったが、それに加え担当者の協力体制が得られなかったことから、相談段階ではあったもののその会社を候補から外した
  • 購入申し込みの直前でもこちらから質問をしないと費用の内訳の説明をしてくれなかった。説明してもわからないでしょう、という感じで、契約こそしたものの不信感が残った

面談から購入申し込みの間は、家づくりに関するイメージの擦り合わせが非常に大切なポイントで、時間と手間を惜しんではならない局面です。

ときとして数カ月~の時間がかかりますので、その期間中に家族のこと、お金のことなど何でも話し合える相手を“厳選”しなければなりません。

5-3.住宅ローンの事前審査・契約での失敗例

  • 事前審査の後、急な入用で他の借入をしてしまった
  • 過去に携帯電話・スマートフォンの分割払い(通話料金に合算)の返済を滞らせたことがある
  • 事前審査(特にネット銀行)で求められた情報と、本審査時に提出を求められた資料の間で相違があることで信用度が低くなる

住宅ローンは、まず事前審査を受け、その後、より厳しい本審査を経て契約に至ります。事前審査は個人の信用にキズがないこと、年収・返済額のバランスが適正であることを確認するのに対し、本審査では他の借り入れに関してより詳細にチェックされる、団体信用生命保険に加入できるかどうかまで確認されます。

この違いにより、事前審査はパスできたものの、本審査で通らないということも少なくはありません。

上記のような場合は、金融機関との契約に失敗するケースが多くなります。

※金融機関は審査の結果の理由を教えてくれません。思い当たる節があれば、問題を起こさない・問題を解消しておく必要があります。

5-4.工事中~工事完了までの失敗例

  • 工事中、大工などの職人さんがどこでもタバコを吸っていてご近所から苦情が出た
  • 台風のとき足場シートを適切に管理してもらえなかったため、隣家に倒れた。自分の責任ではないにしろ、その家に入居するとき心苦しかった

工事期間中には数カ月の間多くの人が携わります。工事期間中すぐそばのご実家に仮住まいするなどで、毎日工事の状況を確認できる状態にあればよいですが、そうでない場合、現場の進み具合をチェックすることはできません。

信頼できる会社選びが重要です。

6.家づくりの引き渡し後の間取りの失敗談15例

夢にまで見た家の引渡しも完了し、実際に住み始めて気がつくことも少なくありません。その概ねは間取りに関することですが、他に施工に起因することもあります。施工に関することはご自身でどうにかできることではありませんが、間取りに起因することはご自身、そして依頼する先の担当者間で回避できることがほとんどです。

6-1.隣の家との関係を充分に検討せず、「リラックスできない家」に

  • お隣のご主人は3交代制での勤務。深夜に帰宅することも珍しくなく、我が家の寝室に一番近いお隣のリビングの明かりが睡眠を邪魔する
  • お隣のリビングに面する位置にバスルームとトイレを作ってしまい、音やニオイが流れていってないか気になって仕方がない

既に隣に家があれば、その家と“干渉”し合わないよう工夫します。できれば、隣家の暮らしぶりを観察したうえで間取りを考えてください。

6-2.流行の玄関収納が生活感・ニオイを生んでしまった

  • 玄関脇の見えづらいところに大きな靴箱を備えたが、どうしても空気がよどみがちで、下駄箱独特のニオイが玄関に漂っている
  • 玄関収納兼パントリーを作ったが、常温保存していたたまねぎが知らないうちに腐敗していて強烈なニオイを放ってしまいなかなかニオイがとれない。玄関とキッチンの間のパントリー自体は便利だが、換気扇をつけておけばよかった

家の中でニオイという形の生活感があふれる場所といえば、玄関とキッチンです。特に玄関は家族以外の人の出入りもあり、多くの場合リビングに近い位置にありますので、特に注意したいものです。

6-3.吹き抜けを作ったところ、光熱費や音の問題が生じた

  • 冬場、いくら温めても1階部分は寒くなる。光熱費が上がってしまったため、あわてて1階部分と2階部分を遮るシートを張った
  • 残業続きで深夜に帰宅すると、吹き抜けを通じて2階の寝室にまで音が届いてしまう。家族の睡眠を妨害することが心配になり、キッチンの片隅の最小限の照明で寂しい食事を取ることになった

狭いリビングであっても高さの確保で広さを感じさせる吹き抜けですが、これもまた“思わぬ落とし穴”となることがあります。問題は光熱費と音です。

6-4.広いキッチンは一歩間違うと家事のしにくい空間に

広いキッチンは一歩間違うと家事のしにくい空間に

  • 憧れていたアイランドキッチンにしたが、費用面の問題で換気扇とコンロだけ壁側に別につけた。下ごしらえと煮炊きの場を行き来するため毎回「ターン」しなければならず、面倒
  • アイランドキッチンにコンロ・換気扇をつけたものの、油の飛び跳ねでリビングダイニングの床が汚れ、毎月「大掃除」している

アイランドキッチンなど、広々としたキッチンも人気です。親戚や友人を招き大人数で食事を作る・飲食を共にすることが多ければメリットも大きいものですが、日常生活では使いづらいと感じることもあるでしょう。

6-5.プライバシーの要「トイレ」の問題

  • 使いやすさを重視し、廊下を通じて玄関とトイレを一直線上に置いてしまった。不意の来客の際、出て行くのが恥ずかしくて困った
  • 便利さを求めて主寝室そばにトイレを配置したが、泊りがけの来客が多いので、夜間にお互いに気を使ってしまう

バスルームと同様、プライバシー問題を抱えるトイレも、位置によって使いづらいものとなってしまいます。用を足すときに気になる音やニオイは、何が何でも隠したいものですので、充分に検討しなければなりません。

6-6.大きな収納を作ったが、位置が悪かった

  • 収納に使うためロフトを作ったが、重たいもの・大きいものの出し入れが難しく危険
  • 各部屋に大き目の収納を作ったので個人個人では使い勝手がいいが、主婦の立場としては子の持つ服の量を管理できず、いつも似たようなものを買ってしまう。家族の衣類を一箇所でまとめられる場も作ればよかった

家具を極力置かない暮らしは、シンプルで美しいものです。それを実現するため収納もきちんと検討しなければなりません。しかしながら、その場所や大きさを間違ったため、家事が面倒な家となってしまうケースもあります。

6-7.コンセントの位置や高さ、数の問題

  • キッチンで使う家電製品が増え、コンセントはタコ足状態。忙しいときにいくつもの家電を使うとブレーカーが落ちてしまう。コンセントを多くしておけばよかった
  • 子どもがはいはいを始めた頃に感電したことがある。大事には至らなかったものの、コンセントの位置を高くしておかなかったことを後悔している
  • 親の介護のために1階はバリアフリーにした。段差はなく車いすでの移動は便利だが、コンセントプラグが邪魔になり…コンセントを高い位置にしておけばよかった

私たちの暮らしの快適さは、その大部分を電気に頼っています。年々便利な家電製品が“お目見え”するため、特にキッチン周りはコンセント不足となることがあります。そのうえ、お子さんやペットのいるご家庭では、低い位置にあるコンセントはとても危険なものとなります。

7.家づくりで後悔しないためにオススメしたい5つの行動

これまでに見てきたように、家づくりで後悔しないためのポイントはいくつもあります。あなたの考える「家」と、これら諸条件がマッチしたとき、100%ではないにしろ「ほぼ成功」といえるものとなります。

家づくりの各ステップで気をつけたいことは以下の通りです。

7-1.情報収集の段階では「広く・浅く」

資料請求などでこちらの個人情報を伝えてしまうと、営業攻勢をかけられて混乱し、断るのに一苦労してしまうこともありますので、自分たちがイメージする家・求めるものが見えてくるまでは「広く・浅く」の情報収集が有効です。

ハウスメーカーや工務店は、家という商品の付加価値を上げるため、商品ラインナップに特徴を持たせています。どんな家にしたいのかがまだ明確でないのなら、ネットで調べる・雑誌を購入するなどして、その特徴をつかむようにします。

同時に、自分たちが新しい家で実現したいことの優先順位を決めておくと、後の動きがスムーズになります。

7-2.資料請求・面談は、イメージにかなう会社のみへ

資料請求は、依頼先候補を数社に絞り込んでから行います。資料が届くと同時に営業活動が始まりますので、営業担当者に「実現したいこと」を明確に伝え、それに応えてくれそうな会社のみを相談先としてください。

ここで注意したいのは、知り合いからの紹介です。実際にその人が建てた家を見ていいな、と思っても、あなたが建てたい家がその会社で実現できるとは限りません。もしも候補に入れるとしても、相談中になんだか違うと感じれば断る意志を先に告げておきましょう。

一生モノのお買い物ですので、「担当者が親切にしてくれるから」「知り合いからの紹介だから」という理由で話をずるずるとひきずるのは得策ではありません。

7-3.詳細相談・購入申し込みまでは「我が家の優先順位」に従う

家づくりは、優先順位ありきで進めることが重要であることはご存じのとおりです。もちろん、これまで多くの家の相談を受けてきた営業担当者や建築士などのアドバイスでその優先順位が多少変わることもありえますが、基本的な順位は崩さないようにします。

家は一生の宝となるものですので、「営業トーク」にふりまわされないようにします。

7-4.住宅ローンの審査に備え、「お金のデザイン」を済ませておく

数千万円のお金が動く住宅ローンの事前審査に臨む前に、ライフステージが進むにつれ変化するお金の動きを考えておきましょう。

子どもが生まれ、子育て・教育をする期間は出費がかさみます。また、手元にある預貯金のうち、どれ位を家の頭金にできるのか、将来生じる収入源リスク(転職・リストラ・病気)をも含め検討します。

もちろん、住宅ローンの借り入れ枠に影響する「その他のローン」の返済を済ませておくことも大切です。

7-5.家づくり期間中は、時間的余裕を持つ

家づくり期間中は、打ち合わせを重ねる・必要書類をそろえるなど多くの時間を要します。特に注文住宅の場合、こだわりを詰め込む分、打ち合わせ回数が多くなる傾向にあります。

このことを考えると、仕事や私生活で時間を多く取られる時期は避けたほうが無難です。特に二世帯住宅など家づくりに関わる家族が多くなると、全員が揃うタイミングを見つけやすい時期に取り組むべきといえるでしょう。

特に金融機関に出向き一斉に手続きを済ませる引渡し日は、ウィークデーに休みを取らなければなりません。年末年始、年度がわりなど多忙な時期は避けることがベターです。

まとめ

家づくりは、概ねの方にとって「一生に一度」の経験となるものです。この際、家づくりの流れを理解するとともに、他の方の失敗談を知っておくことで、自分の家づくりに役立てることができます。

今回の記事でご理解いただきたいポイントは以下の5つです。

  1. 家づくりに適したタイミングは、結婚前・結婚したとき・子どもができたとき。消費税増税前もひとつのタイミング
  2. 家づくりにかける費用は地方によって異なるが、概ね3,000万円前後
  3. 家づくりの依頼先は、ハウスメーカー・工務店・建築家。それぞれの特徴から、自分に合った依頼先を絞り込む
  4. 家づくりのどのステップでも気を抜かない。特に情報収集や面談は家づくりのスタート地点であるだけに、慎重に
  5. 住宅ローンの審査は過去と今現在の返済能力や健康問題が問われる。家づくりを将来的に考えている方も、信用情報にキズをつけないよう心がける

 

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