レンガの家の特徴―メリット・デメリットと価格

レンガの家の特徴 建築家
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設計者:守谷昌紀

どっしりと風格の感じられる家を建てたいと希望される方のイメージの中に、「レンガの家」が存在することが多くあります。

洋風好みで、なおかつ重厚感を求める方にはぴったりの造りかもしれません。

実は、見た目のイメージだけでなく、機能面からレンガの家を希望する方もいらっしゃるようです。

「レンガの家っておしゃれだけど、建てるの大変そう」

「費用はどれくらい?」

「木造住宅と比べて住み心地は違うの?」

こんな疑問がある方も多いかもしれません。

では、レンガの家のメリット・デメリットなどを調べてみましょう。

本文に入る前に、この記事を読んでいるあなたへとっておきの情報をお伝えします♪
 

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レンガの歴史

紀元前4000年ころから、土を型枠に入れて成形し、天日で干した「日干しレンガ」が建築の歴史に現れます。

のち、紀元前3000年頃には、焼くという工程の入った「焼成レンガ」も現れます。

これが皆さんご存知のレンガ造りの家のルーツ。

日本にレンガが伝わったのは幕末のころ。1870年には日本初のレンガ工場ができたとされています。

東京駅や横浜赤レンガ倉庫、大阪市中央公会堂を代表としたレンガ造りの建物も多く残っています。

関東大震災以降、レンガは地震大国日本において住居向きではないと判断され、一時期は住宅に使われることはほとんどなくなりました。

今、レンガの家が建築可能となった理由

私たちが目にする歴史的なレンガ造りの建物は、建築当時、レンガ同士をモルタルで接着することが一般的でした。

そのため、大きな地震の際に崩れ落ちる問題があったのです。

レンガ造りの建築物を作ろうとしても、耐震性の問題から建築基準法に則った強度が得られず、建築許可が下りない時期がありましたが、

近年では、レンガ内部に基礎からの鉄筋を通す穴を設け、強度問題を解決できるようになっています。

レンガの家の工法

レンガの家をつくるときの工法は、大きく分けて3つあります。

  • 積み上げ式
  • 外壁に貼り付け(湿式工法)
  • 外壁に貼り付け(乾式工法)

レンガそのものを積み上げて外壁を作っていく工法は、古来からあるような伝統的な建物に多く見られる工法です。

一方で外壁に貼り付けるスタイルは、基礎となる外壁を作りそこにタイルを貼りつけていきます。

中でも湿式工法は、モルタルを使ってレンガを外壁に貼り付けていく方法。

乾式工法は、接着剤を使って、外壁に設置したレールに沿ってレンガを貼り付けていく方法です。

一般的な住宅では乾式工法をとる場合が多いです。

レンガの家のメリット2つ

では、まずレンガの家のメリットから見ていきましょう。

1・メンテナンスフリー

レンガという材そのものは、メンテナンスフリーといわれています。

実際に、レンガの家が珍しくない北欧では、ほとんど外壁のメンテナンスは行わないのだとか。

さらに、時を経るごとにいい意味で「加齢」していく様が美しいと考える方もいらっしゃいます。

外壁のメンテナンスが必要なコンクリートの家、タイル張りの家などに比べ、ランニングコストがほとんどかからないことを知り、レンガの家を検討されている方も少なくないのではないでしょうか。

2・耐熱性能と蓄熱性能が高い

レンガは、耐熱性能・蓄熱性能を持っています。

このことから、「夏はひんやり・冬はあたたかい」と聞いたことがあるかもしれません。

実際、年間を通して一定の室内温度を求められる大型倉庫のうち、古くからあるものはレンガ造りのものも少なくありません。

レンガの特性を活かしたものといえます。

これは、レンガの内部に無数の小さな気泡が存在するからです。

レンガそのものが多少ながらも断熱効果を持っていることも理解できます。

ですが、レンガの実力は「耐熱性能と蓄熱性能」。

イメージとしては、コンクリートの家に近いものと理解するとよいでしょう。

ちなみに、レンガは、ピザを焼く釜や薪ストーブの周囲を囲むためにも用いられます。

耐熱レンガ(耐火レンガ)というものを用いるのですが、普通のレンガよりも耐熱性は上です。

家を建てるときに使うものとはまったく別で、水分に弱いという特徴を持っています。

レンガの家のデメリット4つ

では、反対にデメリットはどんな所でしょうか?

1・簡単にリフォームができない

鉄筋を使いがっちりと組んでしまったレンガの家の躯体は、コンクリートの家と同様、手を入れにくいものです。

家の内部の間仕切り程度でしたら問題はないでしょうが、レンガの家は外壁=レンガ積みです。

サッシの入れ替えなど、壁面に触れなければならないリフォームには、大掛かりな工事・費用を要することがあります。

また、家の内側の内壁や断熱材を省くことはしませんから、これらがシロアリの被害などに遭ったときは、その木材をはがすのにとても苦労をするのです。

2・蓄熱性が悪さをして暑いことも

外気の寒さも熱さも、一旦取り込んでくれる蓄熱性が「悪さ」をすることがあります。

2015年夏、コンクリートのマンションやアパート内で、夜間に熱中症で倒れる方が多かったとの報道がありました。

これは、コンクリートの蓄熱性が原因。

日中溜め込んだ熱をおおむね8~10時間後に放出するため、夜間こそ暑くてたまらないという現象です。

そのようなことを考え合わせると、室内の熱を逃がす通気の面でもかなり工夫が必要となります。

3・慣れた建築家や施工業者が少ない

いくらあこがれのレンガの家とはいっても、建築を依頼するのは「誰でもいい」「どこでもいい」という訳にはいきません。

レンガの特性を知った上で設計をし、きちんと施工をできる会社があってこそいい家ができるのです。

日本では、鉄筋を通す工法が建築基準法で認められるまで、レンガ造りが認められない時期がありました。

そのため、レンガそのものへの知識や扱いに慣れていない会社があることも事実です。

よい家を建てるには、レンガの家を得意とする建築業者の力が必要です。

4・坪単価が高め+工期が長め

レンガの家は、一つひとつのレンガを職人が手で積んでいくため、コストが高くなってしまいます。

坪単価でいえば、70万円~が目安。

ハウスメーカーの家でもこの程度の価格帯の会社もありますが、歴然とした差は工期です。

ハウスメーカーの家は、工場で作ったユニットを現場で組む、もしくはプレカットした木材を現場で組むためスピーディーさが“売り”。

ですが、レンガの家はそういう訳にはいきません。

今現在レンガの家を施工している業者は、まず木造の家の主要構造部分を造り外側をレンガで囲うという手法を採っていますので、どうしても工期が長くなってしまうのです。

価格帯も高め、さらに工期は長い…。

予算面でも時間の面でも余裕のある方向けの家、といえるかもしれません。

レンガの家で後悔しないために注意したい4つのポイント

レンガの家を建てる際には、このようなデメリットを踏まえて建築する必要があります。

具体的には以下の点です。

  • 資金計画をしっかりと
  • スケジュールには余裕を持つ
  • 断熱性・通気性をよく確認する
  • 長期的なライフスタイルの変化も見据えた設計を行う

すべての外壁をレンガにするのではなく、一部分だけに取り入れるという方法もあります。

デザイン的にもアクセントとなりオシャレに見えるだけでなく、費用を抑えて工期も短くすることが可能です。

また、レンガではなくレンガタイルを使用した家づくりにするという方法もあります。

次の章で解説します。

木造住宅にもおすすめのレンガタイル

価格は高め、工期も長め…このことから、レンガの家を諦めようかとなさっている方もいらっしゃるかもしれません。

あなたがレンガの家に求めるのは、外観(イメージ)ですか、それともやはりレンガの機能性が必要なのでしょうか。

もしも「あの独特の外観が好み」という場合には、木造の家に貼り付けるレンガタイルがあります。

そもそもが木造の家ですからいざというときの大掛かりなリフォームにも耐えます。

すべてがレンガではないので、たとえば好みが変わってしまったときには、

外側部分(外壁)を好みのものに変えることができるというメリットを生みます。

値段も工期も気になる、将来リフォームするかもしれないといった場合には、レンガタイルを上手に使えば「レンガの家の雰囲気」を実現することが可能です。

レンガの家が建てられるおすすめハウスメーカー

レンガの家を建てようと思っても、どのハウスメーカーや工務店でも建てられるという訳ではありません。

日本では木造住宅が主流ですから、レンガの家を建てられるハウスメーカーは限られてくるのです。

ここでは、主に東京を中心とした関東地方でレンガの家を建てるのにおすすめのハウスメーカーを4社ご紹介します。

ロビンスジャパン

輸入住宅を取り扱うロビンスジャパン。

欧米の美しい洋風建築を多く手掛け、レンガの家の建築実績も豊富です。

フルオーダーメイドの注文住宅なので、思うがままに設計が可能。

女性スタッフならではの目線での設計も好評です。

名称 ロビンスジャパン株式会社
本社 千葉県八代市勝田台北2‐13‐1 須田ビル1F
展示場・モデルハウス 銀座・江戸川・杉並・多摩・横浜・厚木・川口・つくば・山梨
HP 海外デザインの輸入住宅を建築家と創るロビンスジャパン (arch-p.com)

ケンブリック

ケンブリックは「レンガ積みの家」を専門に建築を行うハウスメーカー。

一つずつレンガを積み上げていく方法でありながら、木造住宅の設計力も可能なので快適な住まいが約束されます。

狭小地や変形地での建築も可能なので、レンガの住まいを考えている方は一度足を運んでいただきたい会社です。

名称 株式会社ケンブリック
本社 世田谷区瀬田3‐1‐8 ラポール上野毛102
展示場・モデルハウス 同上
HP レンガ積みの家 -ケンブリック- (kenbrick.co.jp)

フローレンスガーデン

フローレンスガーデンでは、レンガを始めとして塗り壁や無垢材といった自然素材を使った家を多く手掛けています。

中でもレンガの家の建築実績も豊富で、外壁に設置したレールにレンガを施工していく乾式工法なので、湿気の多い日本でも建てものが傷みにくいのが特徴です。

公式HPには、さまざまなスタイルの建築事例が掲載されています。

名称 工藤建設株式会社
本社 横浜市青葉区新石川4‐33‐10
展示場・モデルハウス 同上・他に完成見学会も随時開催
HP 東京・神奈川の注文住宅 | フローレンスガーデン (florence-garden.com)

セルコホーム

カナダの輸入住宅を扱うセルコホーム。

レンガの家プランである「オリジナルブリック」では、オーストラリア産と北米産レンガを使用。

これは一般的なタイルの2倍以上の強度を誇り、さらに耐震性の高い2×6工法で建築することにより強い家の構造となります。

名称 セルコホーム株式会社
本社 宮城県仙台市青葉区上杉2‐1‐14
展示場・モデルハウス 全国的に展示場を展開
HP セルコホーム | カナダ輸入住宅・注文住宅No.1ハウスメーカー (selcohome.jp)

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【Q&A】レンガの家で知りたいこと

最後にレンガの家でよくある質問を2点解説します。

レンガの家って地震のとき大丈夫なの?

昔はレンガの家の技術が未熟であったため、地震に弱く、関東大震災では多くのレンガの建物が被害を受けたということもありました。

しかし現在では、レンガの中に鉄骨を通すことが可能となっているためその心配はなくなりました。

さらに建築基準法も厳しくなるにつれて各ハウスメーカーとも耐震性に力を入れているため、特殊な補強を行ったり木造住宅と同様の工法を用いたりなど耐震性はかなり高くなっています。

一般的な木造住宅と同等、もしくはそれ以上の耐震性であるため「レンガの家だから地震に弱い」ということは全くありません。

レンガの家って価格は高い?

レンガの家は、一般的な木造住宅と比較するとコストが高くなる傾向にあります。

1つずつタイルを施工していくため、工期が長くなり人件費がかかるためです。

中でも積み上げ式で建築すると、よりコストは高くなります。

しかし一方でメンテナンスのコストは一般的な木造の外壁に比較すると、圧倒的に少なくて済むため、ランニングコストという視点では安く抑えることができます。

おわりに

重厚な雰囲気をかもし出すレンガの家は、とても素敵なものです。

さらにメンテナンスフリーといわれると、心惹かれてしまう方も多いはずです。

ですが、どのようなものにもメリットとデメリットが存在するのが事実。

今回のお話で、レンガの家の良い点・悪い点が見えてきたかもしれません。

そして、デメリットをカバーするための方法もご理解いただけたことでしょう。

それでもやはり、レンガの家を建てたいという方は、是非ともレンガの家の事例を多く持つ建築家や施工業者にご相談されることをお勧めいたします。

 




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