家を建てる前に知っておきたい知識

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エコなリフォームとは―2つの側面からリフォームを考える

      2014/12/03

「そろそろうちもリフォームを」とお考えの方はいらっしゃいませんか?

流行のリフォーム方法というものがあるのでしょうか。
流行があるとすれば、それはどんなもの?

 

エコを意識したリフォームが注目されています!

新築・リフォームを問わず、「家に携わる業者には、省エネや耐震にこだわってほしい」と回答する人が半数以上を占めるアンケート調査結果があります。
長く快適に住まうには、安全性と、住宅のエコ性能(≒断熱性≒省エネ性)を同時に求めたいとする考え方です。

確かに、せっかく家に手を入れるのならば、丈夫さはもちろんのこと、暑くない・寒くない断熱性能(エコ)の家として生まれ変わってほしいですね。

 

エコと言えば―「エコロジー」

環境に負荷をかけない、つまりCo2をいかに出さないかに着目した部分ですね。
日々の暮らしの中で、できるだけ二酸化炭素の排出を抑えることができるのか、これが「エコロジー」の基本的な考え方。

 

太陽光発電システムや、太陽熱での湯沸しシステム、自然冷媒ヒートポンプ給湯機(一般名称はエコキュート)、IHクッキングヒーターなどがこれに含まれます。
自然界に存在するエネルギー源を積極的に活用するこれらの仕組みは、全ての人にあまねく降り注ぐ「恵み」を日々の暮らしに取り入れるための手段。
確かに初期投資としての費用はかかるものの、環境にやさしい、お財布にもやさしいことから、取り入れるご家庭が増えています。
市町村などの自治体でも、このような仕組みの導入に補助金をつけるなど、導入の推進を図っています。

 

人間も生態系の一部。
自然と人とが無理なく長期にわたりお付き合いして行くため、心掛けたいのがこのエコロジーの考え方。
子ども・孫と世代が変わっても、自然環境は悪化させたくありませんね。
Co2の排出が地球温暖化につながり、それが異常気象を持たしていると理解されている現在、この二酸化炭素の排出量を抑えることは現代の大きな関心事です。
もちろん、家に使用してある木材を不用意に廃棄処分にしないことや、新たな木材を使用する場合は輸送にかかる燃料を極力使用しないために地場産のものを用いることもとても大事です。

安心して暮らせる、豊かな自然を残すためにも、エコロジーの考え方は歓迎されているのです。

 

エコと言えば―「エコノミー」

エコのもう一つの側面が、この「エコノミー」。
既に作った熱(夏なら冷房の冷たさ)をいかに保つか、という部分です。

 

室内の暖かさや冷たさを外に逃がさない断熱材、ペアガラス(トリプルガラス)、寒さを防ぎながらも暑さを逃がす仕組み(壁の中に空気の通り道を作る)など、各種の方法があります。
これら断熱から得られるメリットとして、経済的な利点はもちろんのこと、冬場のお風呂場やトイレで起こりがちなヒートショックの防止も健康面で重視されています。
家の中の温度が均一であることは、健康の面でも大事なポイントなのです。

光熱費があまりかからない家、は、お財布に優しい家ということなのですね。

 

理想はエネルギーの自給自足

ある調査では、「居住後の10年間に消費されるエネルギーを計算すると、建設時にかかるエネルギー量とほぼ変わらない」とされています。
これを言い換えると、エネルギー量で換算するなら「10年間に2棟の家を建てている」ことになる訳です。
リフォームをご検討中の方には、やはり「自然の恵みを活用すること」「作ったエネルギーをいかに無駄なく利用するか」の2点でよりメリットのあるお手入れをして頂きたいのです。
目指す家をちょっとオーバーに表現するなら、「エネルギーの自給自足ができる家」―かもしれません。

 

下に、近年、エコなリフォームとしてホットキーワードとなっているものを挙げます。

  • 太陽光発電システム
  • 太陽光を熱源としたお湯取りシステム
  • 自然冷媒ヒートポンプ給湯機(一般名称はエコキュート)
  • IHクッキングヒーター
  • 断熱材
  • ペアガラス(トリプルガラス)
  • 創エネ
  • 省エネ
  • バリアフリー(先を見越したリフォームで手入れ不要の期間を長くする)
  • 木材の地産地消
  • 長期優良住宅化リフォーム(一度手を入れたら長く住む=頑丈な家に)
  • ホームインスペクション(第三者的観点から中古住宅の価値を判断=過剰なリフォームを避ける)

 

補助金が出るリフォームも!

リフォームで「長期優良住宅化」するための制度が、2014年からスタートしました。

しっかりとしたリフォームにより耐震・断熱性能を高めることで、長く大事に住める家を増やそうとする国の施策です。
リフォーム費用の3分の1(最大で100万円)が補助されるこの制度ですが、クリアすべき条件があります。
スタートしたばかりの制度ではありますが、既に建っている家を丈夫に、安全にするという面でとても「エコ」であることは確かです。
今後の拡大を待ちたいところですね。

 

市町村といった自治体のレベルでも、バリアフリー(手すりをつける、段差をなくす)の工事について補助金が出るといったケースもあります。

このような補助金制度に精通し、なおかつリフォームにも詳しく、フットワークの軽い建築家を探しましょう。
新しく建てる家ではなく、既にある家に手を入れますから、何度も家の確認をしたり、その地域の環境(風向き・太陽光の入り具合など自然環境を含む)を事前に調べたりと、新築の工事にはない大変さがリフォームにはあります。

 

事前に考えておきたいことは、エコなリフォームをしたいと考えた時に「創エネ」したいのか、「省エネ」したいのか、ということ。
創エネならば、太陽光パネルとパワーコンディショナー、ヒートポンプと貯湯タンクの導入で大きな費用がかかりますが、その後の日々の暮らしが楽になるというメリットがあります。
可能であれば、このあたりまでを狙いたいところですね。

 

それが難しいのならば、徹底した省エネを。
断熱材を入れ、家の中にたくわえた暖かさ・涼しさを逃さないよう、最新サッシの入れ替え、省エネ効率の良いエアコンへ付け替えるなどが大事です。

 

建築家の経験に頼るのも手

「創る」「使わない」は、エコという車の両輪。
これらの視点は最新の住宅には当たり前ですが、少し古い家にはなかったものです。
今そこにある家に、これらの考え方を導入しようとしても、新築と同様に実現するのは難しいでしょう。

既存の家にどこまで求めてよいのか、そして、かけられる費用との折り合いはどこまで―。
家の専門家たる建築家の腕の見せ所です。
リフォームやリノベーションに長けた建築家を見極めてください。
何でも話し合える関係になりましょう。
家に限らず、どんなことにも「予算」はつきもの。
自分たちが用意できる金額をしっかりと提示し、その範囲内で可能な事をアドバイスしてもらってください。

 

実は、太陽光パネルの設置には細心の注意が必要です。
反射した光が近隣の家に差し込み生活に支障をきたしたとして、パネルの撤去と慰謝料を求める裁判が起きたことがあります。
このように、住宅が密集したエリアでは希望通りの「創エネ」ができないこともあります。
このあたりまでしっかり踏み込んだアドバイスをくれる建築家がベストです。

 

おわりに

新築の家の場合でも、建てる人の考えは意外に大きく分かれます。
「創エネ」「省エネ」の間で揺れるのです。
これは、リフォームも同じこと。
自分たち家族が希望する暮らし方をまず導き出し、それに沿う施工方法があるかどうかを探すようにしてくださいね。

「創る」「省く」をうまく取り入れ、素敵なエコ・リフォームが実現しますように。

 - リフォーム・リノベーション