家を建てる前に知っておきたい知識

家を建てる前に知っておきたい知識

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デザインリフォームでこんなに見違えるの?TVで見る、あれは本当?

      2014/12/03

TVで見る、住宅リフォームの番組。

あの番組を見て、デザインの持つ力、匠の技に感動される方も多いはずです。

一家が代々住んできた家、これをもっと長持ちさせたい、そのためには小手先ではない、徹底的なリフォームも考えたいという方もいらっしゃいます。

住み慣れた家の面影を残しながら快適な今風の家にできます。

長く住み続けられる家は財産。

他家の人が望んでも手に入らないものを既にもっていらっしゃるのかもしれません。

古い家に住んでおられる方は、一度リフォームもご検討を。

 

一方で、一時の仮の住まいを設け、あんな金額をかけてまでリフォームをする必要があるのかと思う方もいらっしゃることでしょう。

いっそのこと、新しい家を建ててもいいじゃないか、と。

 

なぜ、古い家を新築と思えるほどの金額をかけてまでリフォームするのか、TV番組ではあまり触れられない点を先に調べてみましょう。

 

 

■法律の問題で、古い家を維持したいケースも

その土地に、どれだけのサイズの建物を建ててよいのかは、法律によって定められています。

「都市計画法」や「建築基準法」などにより、建ぺい率(敷地面積に対してどれだけの建坪をとってよいか)と容積率(敷地面積に対して建物の延床面積をとってよいか)がが決められているのです。

いずれの法も、安全で安心なまちづくり、福祉のために決められていますので遵守する必要があります。

ですが、古いけれど広い家に住みなれた方にはちょっとやっかいなもの。

特に大家族であればあるほど、建て替えはつらく、難しいものになります。

このため、いわゆる既得権益としての建坪や容積を維持するために、リフォームを選ばざるを得ない場合もあるのです。

 

さて、ちょっとだけ法律についても知ったところで…。

建築家に依頼をして大規模なデザインリフォームするメリットとデメリットを考えてみたいと思います。

 

 

【デザインリフォームのメリット】

今の家族の在り方、住まい方に合わせたリフォームの提案をしてもらえます。

時代によって、住まい方も変わるものですから、これはとてもありがたいものです。

TVのリフォーム番組でもよく見かけますが、昔ながらの土間がフローリングのリビングに生まれ変わったり納戸が明るい部屋に生まれ変わったりしています。

家族構成により、生活の仕方も変わるはずです。

家ありき、ではなく、家族のことを考えた間取りになることでしょう。

間取りの仕切り直しは、キッチンならキッチンだけ、お風呂ならお風呂だけという部分的なリフォームではむずかしいことです。

トータルで行うリフォームだからこそ可能なことです。

 

また、個々に行うリフォームより、トータルで行うリフォームの方がコストが抑えられる場合があります。

家に住みながらの全面リフォームは、期間が長くなるためです。

工期が長くなればなるほど、ほこりや騒音など、ご近所への配慮が必要な期間も長くなりますね。

周囲との関係を考えたならば、一気に家全体のリフォームを進める方がよいでしょう。

 

住み慣れた家の面影を残しながらのリフォームは、心理的な面でのメリットも大きいのです。

古民家再生などを手がけたことのある、腕の立つ建築家でしたら、古い家にも新たな夢が吹き込むことでしょう。

 

 

【デザインリフォームのデメリット】

古い木造住宅の見極めができる建築家を見つけることが必須。

家の建て方を見て、どこが傷みやすいか、構造上どこに強度を持たせる必要があるのかなど古い建物に対する深い造詣を求められます。

実際に工事が始まってみないと解からない部分をも含むのが大規模リフォーム。

古い一般の家には設計図が残っていないのが普通です。

それを解決するための最大公約数として、経験とカンが求められるのです。

壁をはいでみて、初めて傷み具合が判明することも珍しくありません。

古い建物を取り扱ったことがあるかどうか、聞いてみましょう。

 

最近では、リフォームやリノベーション(リフォームより大がかりな改修)をメインに打ち出している建築家もいます。

そのような腕の立つ建築家に出会えなかった場合、中途半端なリフォームに終始することにも…。

残念なことに、例のTV番組でリフォームしたご家庭が、むしろ耐震性や耐火性すら落ちてしまったとして雑誌に実名告白したということも記憶に新しいところです。

これもやはり、古い建物に対する理解の不足が招いた問題かもしれません。

 

特に、宮城県沖地震により耐震設計基準が見直された1978年より以前に建てられた家に関しては、

家に最低限求められる強さが不足していることが考えられますので、うかつに柱や壁は落とせないことになります。

デザインだけに走らない、しっかりとした経験に裏打ちされた実力ある建築家を徹底的に探してください。

 

 

【解体+新築とどう違う?】

先に触れたように、法による制限がかかっている場合があります。

その時には、既に建てられているものを一部残しながらリフォームをすることになります。

それによって、一定の広さを確保したまま、ほぼ新しい家に住むことができるのです。

 

一方で、建て直しには解体がつきもの。

木造住宅の場合、一坪当たり3万円程度の解体費用が、コンクリート製の浄化槽については最大で30万円がかかるとされています。

都市部ないしは家に面した道路が狭い場合は、更に費用が上積みされます。

大型の重機などが入れないためです。

このような背景があり、TV番組でも可能な限り「使えるものは使う」のです。

 

また、歴史的価値もある家であれば、傷んでいない大きな柱や梁は使いたい場合もあるでしょう。

考えておいて頂きたいのは、

  1. その家に対しての愛着と費用とのバランス
  2. 法的に建て替えが可能か
  3. 家の状態においてリフォームが可能か

という条件面です。

 

大規模なリフォームも、解体+新築も、どちらも一時的な仮住まいを確保しなくてはなりません。

ご家族への負担はそう変わらないはずです。

もちろん、ここに、家を理解してくれる建築家との出会いができたかどうかの条件も含めなくてはなりまません。

納得のゆく相談相手を得るまで、あきらめないでください。

 

【まとめ】

建築家とのリフォームを希望される場合でも、解体+新築をされる場合でも、これまでの暮らし方が一変してしまうことには変わりがありません。

条件や家への愛着から、リフォームを決心されるご家庭もあるでしょう。

その場合は、古い木造住宅に関する知識に富んだ建築家との出会いが必要です。

 

一方で、リフォームを選ばれた場合、覚えておかなくてはならないことがあります。

それは、「真っ白なキャンバスに絵を描くわけではない」ということ。

既にある土地、家、などのハード面からの制約で、完全に思い通りの家にはならないのです。

完全自由設計を謳った家でも土地の面積や地盤などの問題で制約があるのですから、リフォームではなおのこと。

腹八分夢がかなったらよいと思ってください。

 

それでも、今までの広さを維持しながら、家に強度を持たせ、使い勝手がよくなれば十二分の幸福感を味わえるでしょう。

できれば、古民家再生の手腕を誇る建築家を徹底的に探す手間を惜しまないようにしてください。

腕の立つ大工さんと組んで大規模リフォームの事例を重ねている方も多くなってきています。

建て方や維持の方法さえ問題なければ、数百年と持つ家も珍しくはありません。

わざわざ古い家を移築してまで旅館やカフェにする時代、そのような財産を手放さなくてもよい、技術をもった建築家も増えてきているのです。

良いものを良いものとして次の世代に残せることは、古い家に住む方の特権であり、義務のようにも思えます。

住み継げる家というのは望んでもなかなか手に入らないもの。

どうぞ、信頼できる建築家との出会いを果たし、その財産を活かし続けて頂きたいと思います。

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