27 Dec 2013
「家を建てよう!」と決めた瞬間に、様々な夢が膨らむことでしょう。
一番最初に思い浮かべるのは、自分の希望が取り入れられた外観のイメージですね。
シンプルモダンの家? それともプロヴァンス風の家? 純和風の家がご希望でしょうか。
ですが、ちょっと待ってください!
その、思い浮かべた家は、本当にあなたを満足させるものでしょうか。
機能面でも、ランニングコスト(維持費)の面でも充分に配慮されたものでしょうか。
建築家という専門家と相談する際に、きちんと確認しておかなくてはならないポイントがいくつかあります。
専門的な、難しいことがわからなくても、はじめての家づくりで「これだけは押さえておきたい重要なポイント」を7つ挙げてみたいと思います。
目次
- 1.(級は問わず)建築士の資格保有者であること
- 2.まずは会ってみる
- 3.その建築家が手がけた家とそのオーナー(住まい手)とも対面する
- 4.「意匠」だけの建築家ではないかの確認
- 5.ダメなことはダメと、きちんと専門家としてのアドバイスをくれるかどうか
- 6.家族の将来までもしっかりと先読みしてくれるかどうか
- 7.難解な専門用語を並べ立てない
- まとめ
初心者でも大丈夫!建築家との家づくりで気を付けるべき7つのこと
1.(級は問わず)建築士の資格保有者であること
これはもう、基本中の「き」です。
何も申し上げることのないことですね。
1級建築士は、病院や劇場などの大型の施設を設計できる人のこと。
ですので、一般住宅においては、「何級か」ということはあまり重要な意味を持ちません。
HPなどで挙げられている作品集などの写真や、その建築家が設計し既に施工済の家を見ることで、フィーリングを大事に考えればそれでよい程度です。
級にはこだわらずに、まずは作品を多く見てみてください。
「こんな感じの家がいい」と伝えることができれば、長期にわたる家づくりの道のりで、少しだけ近道ができるでしょう。
美容室に行くときに、ヘアカタログを開きながら、「こんな感じで」と伝えるのと似ているかもしれません。
2.まずは会ってみる
施主として、「住まい手」側の希望を徹底的にぶつけてみてください。
実際に話しをすることで、作品集には現れない「人柄」「建築家としてのポリシー」を垣間見ることができるでしょう。
家を建てるということは、時には半年から1年がかりの作業。その長期間、人として「合う・合わない」があっては大変です。
そのためにも、きちんと面談の時間を取ってくれる建築家が理想的です。なおかつ「肌が合う」人を見つけることがとても重要になってきます。
それでなくても仕事や家事の合間を縫って、長い時間をかけて打合せを重ね、夢を実現するタイミングなのですから、話をしていて心地よい人であることはとても大事なことです。
3.その建築家が手がけた家とそのオーナー(住まい手)とも対面する
中には、オーナーを紹介してくれる建築家もいます。
建ててみてどうだったか、実際に住むようになってどう感じたかを聞いてみるのです。
広告や雑誌への露出度が高いことが、よい建築家ではありません。
手がけた家の住まい手、つまり先輩がどのように感じたかがとても大事な判断材料になるのです。
生涯を通じた付き合いとなる家づくりですから、紹介できるオーナーが一人もいない建築家であってはなりません。
そのご家庭ご家庭での都合もあるでしょうから、常に家を見に行ける訳ではないでしょう。
ですが、協力者たるオーナーを複数常に準備できていてこそ、また紹介できてこそ、信頼のおける建築家といえます。
もしも、実際に見学させて頂けることになれば、それは家を公開してくださるオーナーさんのご厚意ですから、プライバシーを尊重した振る舞いをし、菓子折りの持参もマナーとして心がけてください。
今現在施工中の家があれば、それを見せてもらえるかどうかもお願いしてみてください。
その建築家が実際に足を運び、どのように監理(職人さんとの細かな打ち合わせ)をしているかを見ることができれば、更に安心です。
4.「意匠」だけの建築家ではないかの確認
気になる建築家を見つけたら、「意匠(デザインのみ)」ではないかを確認してみてください。
「デザインだけします」「その他は専門のエンジニアに手がけさせます」というケースもあります。
もちろん、デザインにとことん凝りたい、という場合はその建築家でよいでしょう。
ですが、実際に使い勝手のよい家にするためには、その設計事務所内で設計のすべてが完結する体制であるべきです。
実際に工事が始まった時に現場に足を運び、施工業者さんが設計図通りに工事をしているかをチェックする「施工監理(管理ではない)」までも、その建築家が手がけるのであれば、とても心強いものです。
「私たち(施主)の思いが伝わりやすい」と実感できるはずです。
現場での細かな調整が入るのが建築の仕事。
その現場に足しげく通ってくれる建築家(設計事務所)こそ、安心できるのではないでしょうか。
5.ダメなことはダメと、きちんと専門家としてのアドバイスをくれるかどうか
あえて、無茶を言ってみるのも見極める方法かもしれません。
通常、家には「敷地」と「資金」の観点からの制約がつきものです。
その制約の中に、家族の安心・安全という一番大切なものを注ぎ込むのですから、実現できない事柄も当たり前のように出てくるはずなのです。
しっかりと話をしましょう。
そのなかで、施主として抱いている(恐らく)大きすぎる夢を、家族に必要な機能の優先順位をつけながら、無駄なものを美しくそぎ落とし、シャープにわかりやすくしてくれるのがよい建築家です。
6.家族の将来までもしっかりと先読みしてくれるかどうか
家を建てるということは、家族の将来をその家に委ねるということです。
今現在が心地よく住めればそれでいい、という訳ではないのです。
子供さんがおられるのであれば、その成長に合わせ何が必要になってくるのか。
または、親御さんの介護が視野に入りそうなのであれば、今から準備しておく必要があるのは何なのか。
生涯をその家で過ごすために、人は家を求めます。
自分たちが年を重ねる中で必要になってくるものもあるでしょう。
「一生に一度の買い物」とさえ言われる家ですから、専門家の観点から”先回りの知識”を授けるのも建築家の仕事です。
7.難解な専門用語を並べ立てない
初回面談から専門用語を並べ立てる建築家さんは、親切ではないかもしれません。
どうしても専門用語でしか伝えられないこともありますが、その場合でもきちんと平易な言葉で解説を付け加えてくれる方が望ましいでしょう。
一生のお買いものです。知らなかった、わからなかったで、後々後悔することは避けたいものです。
また、なにより、”素人”相手に専門用語を並べ立てるようでは、専門家としての懐の深さを示しているとは言えません。
なにも、これは建築家に限ったことではなく、日常生活の中でも経験することですね。
「あなたたち(施主)のことを考えたら、こういう形になりました」と、わかりやすい言葉で、施主側がきちんと納得できるまで説明してくれる人、その人こそが安心してお任せできる建築家なのです。
まとめ
足を踏み入れるまでが敷居の高い「家づくり」。
その家づくりの第一歩目をお任せする建築家とのよい出会いこそが、いい家の基本であることがお解りいただけたのではないでしょうか。
ここで、少しおさらいをしてみます。
- 建築士の資格さえ持っていれば、級は関係ない。フィーリングが大切。
- まずは会おう。話をしてみよう。家づくりは長い付き合い。肌が合うかが命。
- できれば、その建築家が手がけた家のオーナー(住まい手)とも会ってみよう。
- デザイン重視派であれば、「意匠専門」の建築家でもOK。
- 時には厳しくても、専門家として不要なデザインや設備などのものを指摘してくれるか。
- 先々を見越した提案をしてくれるか
- わからないときは「わからない」と言おう。疑問をすべて解消するのが専門家。
これが、「はじめの一歩」のポイントです。


